内容説明
本書は、著者の『民法の研究』シリーズの第五巻として、権利濫用理論に関するこれまでに発表してきた諸論稿および新たに書き下ろした論稿をまとめて編集したものである。
目次
1 権利濫用理論の現状(権利濫用の要件;権利濫用の効果 ほか)
2 権利濫用理論の史的展開(明治期;大正期 ほか)
3 権利濫用の判例理論(権利濫用総説;所有権の濫用 ほか)
4 権利濫用の判例評釈(所有権の濫用―板付基地事件(所有権に基づく土地明渡請求が権利濫用とされた事例)
所有権留保付売買と権利濫用―自動車引渡請求事件(サブディーラーから自動車を買い受けたユーザーに対しディーラーが右サブディーラーとの所有権留保特約に基づきその自動車の引渡しを請求することが許されない場合) ほか)
著者等紹介
菅野耕毅[カンノコウキ]
1938年福島県生まれ。1960年福島大学経済学部卒業。1960年東白川農商高等学校教諭。1963年郡山商業高等学校教諭。1971年岩手医科大学講師。1973年岩手医科大学助教授。1980年岩手医科大学教授(法学・医事法学)。1997年岩手医科大学教養部長
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