プラハの光―ヨゼフ・スデク写真集

プラハの光―ヨゼフ・スデク写真集

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  • サイズ B4判/ページ数 1冊(頁/高さ 36cm
  • 商品コード 9784796606905
  • NDC分類 748
  • Cコード C0072

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

20
ヨゼフ・スデクといえば、プラハの写真と思い込んでいたが、この写真集には、コップや卵などの静物を撮ったもの、シュールレアリスム的なもの、雨の垂れる窓、寂寥を感じさせる森の倒木など、さまざまな主題の作品が紹介されている。聖ヴィート大聖堂の工事風景や、WWⅠの傷兵ホームのような、光が差しこむ作品が好き。スデクの親しい友人で会ったズデニェク・キルシュネル氏の解説も雰囲気がある。書影が登録されていないので、本つぶやきにアップしておこう。2020/03/13

なる

13
友人の写真家から勧められたこの偉大な写真家を不勉強ながら知らなかった。前半部分の、プラハの町を切り取った風景写真には正直あまり感銘を受けなかった。広角での表現が時代的に斬新だったのかも、程度に。けれど後半の”Vanished Status”あたりになってから評価は急変する。戦争で右腕を失ったこの写真家が墓地や森林の古木から「消えた彫像」の姿を浮かび上がらせる。光の彩る美しい偶然の絵図を作画する。一気に”絵葉書”から”アート”になる。Saul Leiterのような匂いもある。後半部分は永久に持っておきたい。2020/06/08

かわうそ

12
写真を撮ると、あれ?何か違うな…やっぱり写真と実際はズレがある。という気分にしばしば陥る。それはもうどうしようもないものに思えた。少なくともこの写真集を見るまでは。図書館でタイトルがステキだなと思ってめくってみたが、写真のサイズが面白い。極端な長方形に区切られた街の風景。ああ、なるほど。こうして視点に付随する視野も入れたら写真は実際に近づくのだな。今はスマホで何でもすぐに撮れる。しかもフォーカスも自動的に。ただ、ほぼ視点しか取れない。あまりに便利だから考えもしなかった。彼の写真が示唆する、視野の大切さに。2015/05/09

くろねこ

4
スデクは、光の扱い方がうまい。なんでもないコップや机や、風景が、特別な物に見えて来る。2011/10/03

蘇芳

4
前半の風景写真が好みだ。後半は神秘主義、シュールレアリズム的個の主題に移る。なんといったらいいか、写真から親しみがにじむ。2011/07/24

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