内容説明
艶やかな筆で「おんな」を描き続けた劇画家。「同棲時代」「修羅雪姫」「しなの川」「悪の華」といった作品で一世を風靡した劇画家・上村一夫。その叙情性あふれる世界をここに集大成。膨大なカラー図版と詳細なバイオグラフィーで、その画業の全貌をたどる。作品リストなど資料性でも大充実。岡崎英生(劇画原作者)×筧悟(元『ヤングコミック』編集長)×上村汀(上村一夫の実娘)による特別対談も収録。
目次
第1章 誕生(将来は絵の道に進みたい)
第2章 ボクが女を描くとき(エトランジェ―劇画界の異邦人;セクサス48―新しい風「上村一夫」 ほか)
第3章 開花(空地に育ったつまらない木;おんな昆虫記)
第4章 画狂人極まる(艶熟期への到達;夢師アリス ほか)
第5章 関東平野の片隅に(金太の原風景;風狂の人)