出版社内容情報
吉備津彦神社の神池とは? 吉備津神社本殿の真後ろの扉はなぜ? 見るだけではわからない、考えながら歩くと見えてくる「吉備」の世界。今までのガイドブックにはない吉備路の見方・歩き方を古代祭祀研究家・薬師寺慎一氏が案内するガイドブック。
【1】備前一宮駅から備前国一の宮へ1・吉備線一宮駅の石棺
内容説明
見るだけではわからない、考えながら歩くと見えてくる…。ガイドブックにはない「吉備」の世界。
目次
1 備前一宮駅から備前国一の宮へ(吉備線一宮駅の石棺;備前焼の狛犬 ほか)
2 両国橋から福田海(細谷川;有木神社 ほか)
3 備中吉備津宮とその周辺(備中吉備津宮は式内社;矢置石 ほか)
4 吉備の中山(吉備の中山は凄い山;龍王山 ほか)
著者等紹介
薬師寺慎一[ヤクシジシンイチ]
古代祭祀研究家。1924年生まれ。第六高等学校卒業、京都大学中途退学。中高校社会科教員を経て退職。岡山市吉備津在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
烟々羅
21
うっかりやってきた岡山ならではの本、その二。国民宿舎・サンロード吉備路に附属の喫茶・売店にて上巻のみ購入。備前・備中の一宮・総社は場所も近いし各一宮の名前もほぼ同じだしで混同しやすい(わたしが混同していた)ことがわかった。国としては分けても神格としては分けて考える必要はないのかもしれない。岡山の古代祭祀研究家である筆者は、針間(播磨)までも含めた一大勢力がかつてここにあったと期待半分に考えていることがわかった。じつは私も同感なんだが、遺跡が今も多く残るのは、全盛期に中央だった根拠とはならないよなと意地悪く2013/11/04
イツシノコヲリ
2
主に吉備の中山周辺についての史跡をまとめたガイドブック。これぞ地元の郷土史研究家かと感嘆させられるほどの内容の濃さで、新宮や神力寺、吉備津神社周辺に白鳳時代の瓦が出土したことなどが興味深かった。カラー写真がついていて、分かりやすく書かれているので、お勧めの書籍である。2022/10/14