内容説明
“余命、残り1時間―”死の淵より生還したボクの気負わない「リハビリ」ズム。CHARCOAL FILTER元ヴォーカリスト初の著作。
目次
第1章 死の淵からの生還(あと1時間の命;束の間の再会;絶望的な未来 ほか)
第2章 たゆまぬ挑戦の日々(電車で通院することの難しさ;「フラッと出かける」という夢;ゴールの見えないリハビリ ほか)
第3章 孤独なレース(「自立」に向けての準備;家族の絆;「よかったね」に対する戸惑い ほか)
著者等紹介
大塚雄三[オオツカユウゾウ]
1979年東京生まれ、慶應義塾大学中退。慶應義塾高等学校在学中に、「CHARCOAL FILTER」を結成し、ヴォーカルとして活躍。1999年のメジャーデビュー以降、楽曲がCMに起用されるなど各方面で注目されるが、2007年7月に解散。その後、広告代理店勤務を経て、株式会社Yellowship&co.を設立し、代表取締役を務める。2011年8月に香川県で自動車事故に遭い、病院搬送時に“余命は1時間”と診断されるも、奇跡的に一命を取り留める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Kentaro
30
雄三の事故の知らせを受けたのは、雄三を見送ってから1時間ほど経った頃でした。滞在していた潮騒荘のフロントに事故の知らせが入り、それを受けた支配人が私たちのところにあわてて飛んできました。「雄三さんが事故に遭われたようです! かなりの重症で、今、救急車で病院に向かっているそうです」病院へは1時間ほどで到着したものの、雄三は救命処置を受けている最中だったため、すぐに面会することはできませんでした。待っている時間は永遠のようにも感じられました。あっという間の自己とその後の回復を語った内容でした。2020/04/27
アセロラ
8
解散してしまいましたが、今でも大好きなバンド、チャコールフィルターのボーカルだった大塚さんの著書です。昔買って読んで大切にしていましたが感想を書いてなかったので、これを期に再読。大塚さんが交通事故にあい、余命1時間と宣告されました。その後、ご本人やまわりのみなさんは、本当にご苦労されたことでしょう。ひたむきに、淡々とリハビリする大塚さん。リハビリ中のご本人やまわりの人の思いを知ることができました。2020/04/06
アキコ
3
以前好きだったバンドのヴォーカルが交通事故に遭い、そのときの様子や今も続いているリハビリについて書かれている本。バンド解散後の事故だったため、この本で詳細を知ることができました。交通事故はいつ誰に起こるかわからないことなので、患者本人やその家族の気持ちを垣間見ることができるため読む価値があります。2015/10/15
こぼーず
2
私の自分の中での応援歌「やさしさライセンス」のバンドのボーカルの方の本です。事故にあい、余命1時間と告げられてからの回復とリハビリについて書かれていますが、私の本を読んでの感想はそのバンドの歌を聞いた時の感想と同じでした。前向きで思いやりに溢れていて励まされます。回復ではなく成長と自然と思う心がどんどん可能にしていくんだろうな。でも、事故後の現実的な部分での本人、サポートする家族の体験しなければ分からない事が詳細に書かれていて考えさせられました。2016/07/24