出版社内容情報
電報や公信などの公文書の内容、そして意思決定過程とは… 近代日本の外交史をより深く知るために必携の道案内。
内容説明
急激に近代化する大日本帝国にあって、外交官たちはいかなる外交を展開したか。それを知るための一級史料である「外務省外交史料館所蔵記録」とはいかなるものか。外交史料館に伝来した膨大な記録の全貌と構造を明らかにしたうえで、公文書利用と歴史研究の関係をも整理し、本格的な史料読解のための手掛かりを提供する。
目次
近代日本の外交史料への招待―公文書を“読む”とは
第1部 外交文書の概要を知る―公文書のなかの外交文書(「外務省記録」とは;電報の読み方;公信の読み方;原文書と編纂史料とデジタルアーカイブズ)
第2部 記録の構造変化に即して“読む”―記録秩序論(分類規程の改編と記録秩序の変化;記録の移管にみる政策対応の変化;原秩序の復元からみる「外務省記録」のなかの拓務省文書)
第3部 文書の処理に即して“読む”―組織制度論・政策論(文書回付からみる参事官制度;「写」供与の変化にみる政策対応の変化;“亜細亜局保管文書”の再現にみる組織の機能;“文化事業部保管文書”の再現にみる文化外交像)
歴史研究への応用―「近代史料学」の構築へ向けて
著者等紹介
熊本史雄[クマモトフミオ]
1970年山口県生まれ。1995年筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科中退。博士(文学)。現在、駒澤大学文学部教授。学長補佐(2019年~)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 洋書
- The Old Room