内容説明
15歳で交通事故に遭い、一生歩けなくなった。「死のう」と向かった東尋坊で少年が出逢ったものとは―。車いすのカウンセラーが伝える、大切な人の命を救うためにできること。
目次
第1章 心の感覚の麻痺と向き合う
第2章 出生のトラウマ(心的外傷)と向き合う
第3章 私がいちばんの問題を抱えていた
第4章 自殺未遂と再起
第5章 私がカウンセラーになるまで
第6章 命のカウンセリング
第7章 苦しむすべての人へ
著者等紹介
長谷川泰三[ハセガワヤスゾウ]
ブイリターン総合心理研究所所長、心理分析士、プロカウンセラー。1966年、大阪生まれ。4歳で一家離散し、中学生で暴走族の仲間入りをする。友人の無免許運転で起きた事故が原因で脊髄を損傷し、車いすの生活に。事故の後遺症や障害を苦に何度も自殺未遂を起こすも、温かく励ましてくれる人々のやさしさや、障害者施設で出会った人たちからの「動けて話せるお前は俺たちの希望の星だ」という言葉を励みに、再起を目指す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Pirocchi
24
一気に読んだ。壮絶過ぎて。でも重なるところがいっぱいあった。今なにしてるのか調べたら、亡くなっていた。凄くショックを受けた。享年48年。48…。事故の影響もあるだろうけど、2番目のクソ親父が12針縫うほどの怪我頭に負わせたと書いてあったし、亡くなった原因そっちじゃないかとか思った。でもこの人は人間の醜悪さという醜悪さを全て見てきて、もうこの世にある凄惨なことぜーーーんぶ体験して、それ全部乗り越えて、「幸せな人生だった」「最高の人生だった」って断言すると思う。『絶対夜は明ける!!!』あなたが言うなら信じます2017/10/11
shincha
22
嫁いだ娘の本棚を整理していたら出てきた本。壮絶な人生を歩んできた著者。4歳で一家離散、15歳で事故により下半身不随。自殺未遂…。小生とそんなに年の変わらない著者だが、現代の日本でこんなことが起こっているなんて全く想像していなかった。車椅子の方を時々見かけるが、手を貸したいと思っていても、どのタイミングで、どうのように手を貸せばよいかわからない。皆が「助けて」と「ありがとう」が言えれば、年間2万人近くいる自殺者が減少する事は間違いないと思う。コロナで自殺者が増加中の今だからこそ、読んでほしい1冊です。2020/12/30
Humbaba
11
自殺というのは,残された人間を不幸にする.先に逝ってしまった人間はそう思っていないとしても,残された人間は自分が悪かったと感じてしまう.誰であっても,生きているだけで価値がある.そのことを忘れてはいけない.2013/03/09
手押し戦車
9
ありがとうは「感謝」の表れ」助けては「愛してる」の表れで、ありがとうって凄い言葉、まるで魔法みたい、状況が悪い時でもいい時でもありがとうと素直に状況に対していうと逆に良くなったり周りが明るくなってくる。「助けて」は周りの人に迷惑をかけたくないと思い口に出せないけど実は迷惑じゃなくて「愛しています」と言ってる感じで周りの人が笑顔で協力してくれる魔法の言葉。両方の言葉は素直に自分を受け入れて自分が素敵な人間に変われる偉大な一歩となる。ありがとうと助けての言葉は両方共思いやりのある「愛」という素敵な魔法がある!2014/03/21
みんと
7
絶望を感じ、辛い思いで生きている人は、「助けて」と言える勇気を持つことが大切である。肉親の死に対面しても、そこで泣き損なってしまった人などは、悲しみの感情を我慢せず、思い切り泣いてしまえば、感覚が戻り、本来の自分自身を取り戻すことができる。2010/10/07
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