内容説明
次世代の基幹産業に育ちつつある宇宙産業―。なかでも暮らしに欠かせず、国の安全・安心の要となるのが人工衛星。知っているようで知らないその実体を、平易な言葉でやさしく解説する。
目次
序章 日本の科学技術の“粋”を結集した人工衛星
1章 どうやって宇宙に届けられ所定の位置に至るのか 人工衛星は秒速7kmの猛スピードで宇宙空間を飛んでいる
2章 人工衛星は、どこで、どのように、つくられているの?管理の厳しい製造現場。「じつは手作り」にびっくり!?
3章 宇宙空間で働く人工衛星の“仕事”とは?数千kmの彼方から地球を見つめ、さまざまな情報を発信
4章 人工衛星の軌道には誰も知らない秘密があった!人工衛星は宇宙空間を自由に飛べない?「見えないレール」の上を飛ぶ
5章 人々の期待に応える技術者の想像力とは?「はやぶさ」の帰還は技術者の想像力なくしてあり得なかった!
6章 人工衛星はどこまで進化するのか 日進月歩の科学技術。人工衛星の未来の“かたち”とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
163
秒速7km、地球観測衛星が高度900kmの宇宙空間を飛ぶスピード。人工衛星の軌道を決定づけるケプラーの法則(楕円軌道の法則、面積一定の法則、調和の法則)。大気圏再突入で高熱になるのは摩擦熱だけでなく、空力加熱(機体の前面で圧縮された空気による加熱)が主要因。など人工衛星·宇宙開発を語り尽くす一冊。2025/10/26
kk
18
図書館本。人工衛星(&探査機)のあれこれについて、初歩的な知識を分かりやすく教えてくれる一冊。人工衛星の種類や機能から始まって、高度や軌道の特徴、開発・製造・検査・打ち上げの基本的なシークエンス、開発者や製造メーカーの苦労、今後の課題や発展の可能性などについて、ほぼ全く数式を使わず、丁寧で親切な語り口で紹介。もともとは若い人向けに書かれた本かな。こんな本を中高生の頃に読んでいたら、理系を目指しちゃっていたかもしれません。2025/11/19
スプリント
7
空のさらに上に無数の人工衛星が現在も周回しているんだなと思うと不思議な気持ちになる。 人工衛星の科学的ウンチク集。2025/12/16




