出版社内容情報
ビジネス上の意思決定には情報収集が不可欠。しかし、時間をはじめとするさまざまな制約のもと、いつも完全な情報が入手できるとは限らない。
そこで統計学!丹念な統計分析は、不確実な情報のもとでの意思決定を可能にする。本書では、Σや√など、細かい式の成り立ちは省き、統計の基礎的な考え方に絞って実例に基づいた解説を展開する。
著者
福井 幸男 関西学院大学商学部教授 経済学博士
序章 ビジネスパースンにはなぜ統計力が必要なのか?
第1章 ビジネスに差をつける統計的思考の技法
1.1 平均というワナ
1.2 電話オペレーターは何人必要?
1.3 乱数は身を守る手段
1.4 できないビジネスパースンの根拠
第2章 実例に学ぶ統計的思考
2.1 数が多いと安定する――宅配便における大数の法則考
2.2 続・数が多いと安定する――アメリカ格安航空会社
2.3 真夏の一瞬のために設備を用意――電気料金は最大値で決まっている
2.4 社員数と売上げは比例する?――商社も百貨店もマンパワー次第
2.5 百貨店は貸店舗業ではない――顧客データは百貨店の生命線
第3章 統計力を駆使した戦略技法
3.1 シェア×人口で潜在的ニーズを発掘――ワタベウェディングの統計活用経営戦略
3.2 統計学上の不可能を可能にした結果の世界一――トヨタ「かんばん方式」
3.3 徹底した味の標準化で分散ゼロを実現――マクドナルドのフランチャイズ思想
3.4 仮説を立ててはその検証のくり返し――統計学の基本を実践するセブン-イレブン
3.5 打率・防御率はもう古い?――大リーグの統計革命
終章 低価格戦略と差別化戦略
おわりに
参考文献・ウェブサイト
索引
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- 和書
- 大谷長著作集 〈第1巻〉