出版社内容情報
俳句を始めるや第1回鬼貫青春俳句大賞を受賞した新進気鋭の俳人・中谷仁美の若さあふれる初句集。
「夕凪はハシビロコウの羽の中」「琴光喜おしりが勝つと言うて春」等、
個性豊かでユーモアに満ちた200句を収める
目次
プロペラの夢
百万回の稲光
象 眠 る
琴 光 喜
あとがき
『どすこい』というタイトルは、大好きな相撲にちなんでつけました。
『日本国語大辞典』によれば、「どすこい」とは、「どっこい」がなまったもの。では「どっこい」の語源はというと、江戸時代の村相撲で「どこへ行くのか」「どんな手に出るのか」という意味で使われた「ドコヘ」というかけ声なのだそうです。(柳田国男『毎日の言葉』・堀井令以知『ことばの由来』より)
調べてみればみるほど、魅力的な言葉です。私自身、いつまでも「ドコヘ」と声をかけられるような人であり続けたいと思っています。
表紙は私の大好きなハシビロコウ。アフリカに住んでいる大型の鳥です。「どすこい」とぴったり。
大相撲やハシビロコウや、色々なものが好きになる。青春期のわくわく感を楽しめる句集です。