内容説明
本書は、看護の視点を大切にしており、非常に貴重なものといえる。もちろん、医師やその他の医療者にも有益な内容であり、それと同時に、学生やホスピス初心者にも配慮したわかりやすい内容となっている。簡潔でありながら症状緩和だけでなく、ホスピスケアの歴史・概観から倫理・法律までをも含めた包括的なものとなっている。また、シャーリー・アン・スミスのホスピスマインドを大切にしながら丁寧に記述されており、ホスピスケアの真髄があらゆるところで、読む者の心に伝わってくる。
目次
第1章 ホスピスの理念、歴史、ゴール(目標)
第2章 多職種(学際的合同)チーム
第3章 家族ダイナミクスと癒しにつながるコミュニケーション
第4章 ホスピスにいたるまでの疾病の一般的な経過
第5章 差し迫った死
第6章 悲嘆と死別についての概念
第7章 スピリチュアル・ケア
第8章 ペインマネジメント
第9章 症状管理
第10章 緩和目的の栄養と補液
第11章 法的ならびに倫理的諸問題
著者等紹介
スミス,シャーリー・アン[スミス,シャーリーアン][Smith,Shirley Ann]
Los Angeles County General Hospital/University of Southern California School of NursingとBloomsburg UniversityおよびUniversity of Pennsylvaniaを卒業。修士課程はCollege MisericordiaとUniversity of Connecticutで医療倫理のコースを修了し、英国ロンドンのKings Collegeでホスピス研究を行った。1980~1997年、ペンシルバニア州Wilkes‐BarreのVeterans Administration Medical Centerでがん看護専門看護師として勤務。1995年のOncology Nursing SocietyのQOL講師賞の受賞者でもあり、退役軍人健康管理局におけるホスピス発展のためのアドバイザーやコンサルタント業務を行っている。最近では、ホスピス・緩和ケア看護協会の教育コンサルタントであり、また無料のメディカルクリニックも管理している。夫とともにペンシルベニア州のDallasに在住
高橋美賀子[タカハシミカコ]
聖路加国際病院緩和ケア病棟がん看護専門看護師。聖路加看護大学卒業後、聖路加国際病院勤務。米国Sloan‐Kettering Cancer Center他で疼痛管理の研修。聖路加看護大学大学院修士課程修了後、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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