内容説明
「気遣い」「思いやり」といった、漠然とした言葉を明確な倫理学の概念として説明し、看護の現場をナラティブ(物語)な言葉の力によって語りかける。
目次
看護におけるケアリングと倫理
思いやりに満ちたケアリングの倫理学:アリストテレスの用語プロネーシス、テクネー、エピステーメーを通じた考察
美徳、看護、および、看護実践の道徳的領域
フェミニストの倫理
関係性の倫理学:保健医療の基盤としての行動倫理
関係性のナラティブ:個人の保険契約をめぐる倫理的ジレンマの解決
ナラティブの倫理学
気遣い
誰の文化か?:文化的にデリケートな倫理意識を高める試み
国際的看護倫理:背景と問題点
健康の倫理における人権パラダイムの使用:問題点と可能性
ソクラテス的対話:ひとつの実例
倫理への創造的アプローチ:詩、散文、対話
著者等紹介
チューディン,ヴェレナ[チューディン,ヴェレナ][Tschudin,Verena]
看護師からカウンセラーとなり、倫理学を研究。現在、国際的な学術誌『看護倫理学』の編集のかたわらサレー大学非常勤講師として教壇にも立つ
井部俊子[イベトシコ]
聖路加看護大学学長・教授。聖路加看護大学卒業、聖路加看護大学大学院博士課程修了。聖路加国際病院看護師、日本赤十字看護大学講師、聖路加国際病院副院長・看護部長を経て現職。日本看護協会副会長、日本循環器看護学会理事長
大東俊一[ダイトウシュンイチ]
人間総合科学大学大学院教授。東京外国語大学卒業、東京外国語大学大学院地域研究研究科修士課程修了(地域研究専攻)、法政大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了(哲学専攻)
松下晴彦[マツシタハルヒコ]
法政大学現代福祉学部講師。法政大学卒業、グラスゴー大学大学院M.Phil修了(Scattish Studies)
大東真理[ダイトウマリ]
専修大学非常勤講師。東京外国語大学卒業、キャノン株式会社勤務、大東文化大学大学院外国語学研究科修士課程修了(英語学専攻)、大東文化大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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