内容説明
次世代に日本の食文化をつなぐ活動「和食給食応援団」への想いや、オリジナルの4レシピも収録。白いごはんのある暮らし。和食がある幸せ。和食とともに半世紀を生きた料理人・笠原将弘。その人生を重ね合わせて、「これから」を考える。
目次
其の1 毎日食べる和食のこと(和食って、なんだろう?;レシピに頼りすぎていないか? ほか)
其の2 挑戦!和食給食応援団のこと(和食給食応援団は、どのようにして始まったのか?;若い栄養士さんも和食が苦手だった ほか)
其の3 和食のこれから、和食の未来(和食の伝承は日本人全員が担うもの;和食のいいところが、ほかの国の料理をひきつけた ほか)
其の4 こんな和食、どうだろう? レシピ編(ウクライナの朝定「ボルシチ、鶏胸肉のキーウ風、パン」;東京の和食「ポテサラ寿司」 ほか)
著者等紹介
笠原将弘[カサハラマサヒロ]
1972年東京生まれ。高校卒業後、「正月屋吉兆」で9年間修業後、家業の焼鳥店を継ぐ。30周年を機にいったん店を閉め、2004年9月、東京・恵比寿に自身の店「賛否両論」を開店。リーズナブルな価格で、味に定評のある和食料理が人気を博している。テレビ、雑誌などメディアにも多数出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
breguet4194q
87
和食の料理人だから当然ですが、和食に対する愛情が素晴らしい。和食離れする日本人に警鐘を鳴らしつつ、普及活動に尽力されてます。白いご飯のある風景こそ和食。何気ない日々の食事に、和食の素晴らしさが宿っています。眼前にある当たり前の和食を見つめ直すいい一冊です。2025/01/25
tetsubun1000mg
19
料理番組によく出るさわやかな感じの料理人さんのイメージ。 大きな文字で印刷されてボリュームは少ないけど、自分で考えて書かれた内容だと思います。 主張されていることはシンプルで分かりやすい。「家庭の味は和食の店と同じでなくていい。」「料理人を目指す子供が増やしていけたら」など。 読メデータを見たら料理本を60冊くらい出しているのに驚いた。2024/10/22
たっきー
17
TV等で有名店の出汁の紹介を見てしまうと、家庭で出汁をとることにもハードルが高くなる。店の和食と家の和食は違う。もっと和食に親しむ人たちの裾野を広げること(特に子ども)が大事。そのための、「和食給食応援団」という取り組みもされていると紹介(料理人グループが学校に出向き和食の給食を提供)。良い取り組み。2023/09/14
新田新一
16
著者が和食の魅力を存分に語った一冊。和食のレシピも載っています。最初に書いてあるレシピにとらわれないことに、共感します。切り方や水の量は大雑把で良いそうです。私は割ときっちりする方ですが、料理を教えてくれた母が、「適当で良いのよ」と教えてくれたのを思い出しました。和食は白いご飯を真ん中に置くもの、と著者は書かれています。それに、副菜が二つ、三つです。糖質制限の観点から、白ご飯はやめた方が良い、と言われることもあります。でも、この本を読んで、白ご飯の良さに気づかされました。2024/04/06
naolog
8
図書館にて。和食を広げたい、取り戻したい、という願いが見えるエッセイ。本来は日本の日常家庭の料理なのだから、細かい理想に囚われずに、白いご飯を中心に据えていこうと。2024/07/27
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