目次
1 脳の賞味期限は意外に長い―二八歳までは入力のピーク、五六歳からは出力のピーク(本当の人生は、五六歳から始まる;「年上の女」は社会のキーパーソン;一四歳、おとな脳の完成;失敗を恐れない人生は、極上の人生である;子どもの前では陰口に注意! ほか)
2 イライラさせる男たちを手玉に取ろう―男性脳・女性脳活用法(男性との会話はくのいちの術で;「共感してくれない」を気にしない;男性脳は褒めて育てる!;男性脳は褒めて育てる;感情スイッチの切り方;カサンドラを疑え ほか)
3 定年だって怖くない―“自分”を楽しむための心得(老いへの備え;六〇代は夫婦適齢期;ボケるのは怖い?;歯のない話;人工知能は人を超えますか?;愛の正体 ほか)
著者等紹介
黒川伊保子[クロカワイホコ]
1959年、長野県生まれ。人工知能研究者、感性アナリスト。(株)感性リサーチ代表取締役。奈良女子大学理学部物理学科卒業後、メーカーで人工知能研究に携わったのち、言葉の感性の研究を始める。男女脳の可笑しくも哀しいすれ違いを書いた随筆や、語感の秘密を紐解く著作が人気を博し、テレビやラジオなどでも幅広く活躍している。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とよぽん
35
最新刊かな? 「子育てママの本当のイライラの理由」「妻はなぜ、いつも不機嫌なのか」という章が特によかった。また、脳は56歳から84歳がそれまでと違った働き方をして人生の後半を彩る、とあり未来に明るいものを感じた。そして、定年後の夫婦について、「家事に主体的に参加して、自立して生きられることは、人生の尊厳につながっている」「ここ(定年)からは、共に生きる。二人で主婦になるのである」と力強く断言して、家事とは生きる営みそのものだと。スッキリした気分で読了した。2020/02/22
カチ
2
相手に共鳴して「うまくうなずけない」と、大変生き辛くなる。こうした「共感力」は授乳中に、母親が子に語りかけたり笑いかけたりすることで身につくとのこと。スマホ授乳の危険を知った。また女性脳は経験で成熟していく脳とのこと。年齢を重ねた大人の女は動揺しにくくなって最強と言われれば嬉しい。人生の悲哀を味わってなお、「嬉しい表情」をミラーニューロン効果で伝染させて、周囲を笑顔にできたら素敵だなと思う。2021/07/07
なお太郎
1
夫との関係性において勉強になる。男と女は分かり合えない。ならば、こちらが相手の特性を認識していれば腹が立つこともない。面白かったのは「愛」に関する記述だ。恋は長続きしない。だが、その先にあるのが「愛」なのだそうだ。脳の事を知っておくと、この先、生きやすくなると思った。2024/09/05
かきょん
1
二回目。男性と女性脳の違いの話は何度読んでも頷いて笑ってしまう。仕方のないこと、そういうものなんだ、と納得すればイライラも減るかもしれない。2020/11/20
かえる
1
表紙の優しく微笑む伊保子先生が思い浮かぶ文体で、しみじみほっこり読了。第一章は、思春期の我が子にドンピシャで、ふむふむなるほど納得。第二章最終章は、そうそれ!と膝を打ちっぱなしで、男性諸氏(特に50代)に今すぐ読んで頂きたい。とはいえ、著書を読もうと思う時点で理解しようとしてくれているわけで、例えすっとこな理解度でもまだマシかな。そもそも夫婦はすれ違った感性らしいのだけれど、このまま日々過ぎていくのかと思うと…orz『2歳の息子〜』『祖父から孫へ〜』はどちらもご子息がらみのステキな話で泣けました〜T^T2020/11/30