内容説明
アガサが愛した家々、歴史的写真、書簡…ミステリーの女王の生涯が鮮やかに蘇る。一冊丸ごと“アガサ・クリスティー博物館”。
目次
作家―アガサ・ミラー‐クリスティー・マローワン
家、家、そして家―人形の家からグリーンウェイへ
家に住む人々―使用人とスタッフ
故郷の町―トーキー
故郷の州―ダートムアからダート川へ
教会区―ガルントンとチャーストン
家―グリーンウェイとその庭
遺産―観光とブランド
著者等紹介
マカスキル,ヒラリー[マカスキル,ヒラリー]
ジャーナリストでトラベル・ライター。広報マネジャー、出版社社長、シティ大学のジャーナリズム学講師を歴任。ロンドン在住
青木久惠[アオキヒサエ]
英米文学翻訳家。アガサ・クリスティー、P・D・ジェイムズ、アーロン・エルキンズなど主にミステリーを訳出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
48
読書会の副読本の1冊。内容をジックリ読むよりも、多数掲載されている写真を眺める時間が長かった。全てを実際に訪れる事は出来ないけれど、本の中だけでも手軽にアガサ・クリスティーの作品の舞台の一端に触れられた点は良かった。2018/03/18
kaoriction@本読み&感想リハビリ中
20
アガサが愛した家々、100枚を超える歴史的写真に書簡など、ミステリの女王の生涯が詰まった一冊。“アガサ・クリスティー博物館”。グリーンウェイの図書室がとても魅力的。所々に織り込まれる「ふつう」なアガサも魅力的。マヨネーズを必ず自分で作ったという写真に「そのマヨネーズをひと口下さい!」と言いそうになる。最終章「遺産」が読み物としては好き。「書いた本そのものに興味をもつべきじゃないかしら、著者じゃなくて!」には、頭が下がった。だって、作品以上にアガサの人生は興味深いんだもの。グリーンウェイ、いつか行きたいな。2013/06/11
ぐうぐう
12
アガサ・クリスティーのゆかりの地を訪ねながら、クリスティーという作家と、彼女の作品を解読していこうとする試みのノンフィクション。住居に対する思い入れが深かったとされるクリスティーは、そこからインスパイアされて多くの作品を生み出していったことが、本書を読むとよくわかる。おもしろいのは、彼女が住んでいた場所がミステリアスなのでは決してなく、自然に囲まれた、とても日常的な場所であることだ。殺人とはかけ離れたその場所で、ミステリー小説が生まれていく過程を想像すると、なんだかざわざわとしてくる。2011/08/28
たつや
5
今アガサ・クリスティーにはまっているので、図書館で借りてきました。アガサ・クリスティの私生活などの写真多数で、当時の部屋や住居等の風景写真も雰囲気があります。「著者ではなく、本に興味を持つのよ」という言葉が心に残った。それだけ、作品に自信があったのだろうか?2024/06/05
訪問者
5
アガサ・クリスティーが生涯にわたって愛したイギリス・デヴォン州の風景を収めた写真がとても美しい。この素晴らしい景色の中でポワロやミス・マープルが活躍していたのだ。2018/05/07