内容説明
天正十八年六月、小田原討伐のさなかの豊臣秀吉は、徳川家康に関東を与え、その中心を江戸に定めるよう命じた。だがその裏には、家康を辺地に封じ込め衰退させる秀吉の狙いがあった。無血開城はしたものの、未だ江戸城周辺は北条の残党や野盗が跋扈する無法地帯。家康は治安回復の先遣として、隠密・太田新九郎を江戸に潜入させた。新九郎は忍びの鬼麿とともに行動を開始。実質的な支配を行う土地の黒幕の動向を探る。だが、その探索によって浮び上がってきたのは大掛かりな抜荷(密貿易)の実態だった。家康江戸入城の障害を除くべく、新九郎は巨大な敵との闘いに臨むのだが…。
著者等紹介
宮城賢秀[ミヤギケンシュウ]
昭和21年4月中華民国台湾省高雄市生まれ。神原中学校(沖縄県那覇市)卒業後、十余種の職に就き、現在、文筆業。日本文芸家クラブ理事
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