目次
ホノルルの静かでない生活
のっぺらぼう
デコちゃんレター
眉間の縦じわ
小さな棘
人間鑑定図
年金花火
ホノルル便り
勲章の重さ
菜の花
著者等紹介
高峰秀子[タカミネヒデコ]
大正13(1924)年北海道生まれ。六歳のとき「子役」として映画界にデビュー。その後、「二十四の瞳」「浮雲」「名もなく貧しく美しく」など多数の映画に出演。著書に『わたしの渡世日記』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パン太郎
5
筆力というのか、読んでしまう。やはり文章は感性とそれを孵化させる人間性あってのもの。2025/01/06
pirokichi
4
平成7年~8年の著者71歳頃のエッセイ。夫が買ったらしくずっと我が家の書棚にあった本で、私は女優・高峰秀子さんは知っていたが、本書のほかたくさんのご著書があることを全く知らなかった。ユーモアのある小気味よい文章。登場人物は、ご主人松山善三さん、若山富三郎さん、乙羽信子さん、梅原龍三郎さん、中島誠之助さん、司馬遼太郎さん等。舞台はホノルル、エーゲ海等と豪華だが、中には宅配便のお兄さんとの心温まる話などもあり、飾らないざっくばらんなお人柄が伝わってくる。安野光雅氏の装丁、挿画はずっと見ていたいほど楽しい。2020/09/06
よし
3
筆者 70代のエッセイ。どの章も自由奔放でのびのびして、ちょっと諷刺もユーモアもあり。優れた「にんげん骨董品の蚤の市」みたい。「眉間の縦しわーー音羽信子」「菜の花ーー司馬遼太郎」「人間鑑定図ーー中島誠之助」「デコちゃんレターーー土門拳」みな超一級の人達との交遊の凄さ。「私の渡世日記」以来20年、文章にますます磨きがかかり、骨董的枯れた筆さばき。繰り返し読みたいNo.1。2020/06/10
こみこみ
2
ときどきこの本が、無性に読みたくなる。特に、最初のハワイでの夫婦二人の生活をつづったエッセイがお気に入り。こういうふうに年を取って、こういうふうに夫婦ふたりで暮らしたい。私の理想。2015/06/08
ナウラガー_2012
1
人を惹き付ける魅力があり、多くの後進を育てた”怒りの土門””粘りの土門””鬼の土門”。気性が正反対のライバル・木村伊兵衛。機材扱いの荒い土門のカメラはいつも満身創痍のボロボロで木村のライカはいつもピカピカに磨かれて新品だった/音羽信子「百万ドルのえくぼ」/宝塚劇場(当時は進駐軍の専用劇場)で”アーニー・パイル”と呼ばれていた/モンド=世界(仏語)/オリーブ(シルバー・ツリー)ギリシャは世界の8割を生産し、寒暖の激しい地では育たない/依田勉三:十勝平野に最初の鍬を入れ”北海道開拓の祖”2015/08/01