内容説明
とかくこの世は住みにくい。であるなら、人間を深く知ることで渡るしかない。人間通の第一人者が説いた、人付き合いと人間観察の要諦とは一体何か。
目次
第1章 人間通の論理(人間の成長を促進する志;出しゃばらぬを以て尊しとす―六十歳代を生きる智恵;人間通の論理―海図のない時代;大阪人気質を伝統に学ぶ)
第2章 人の世を生きる(混乱期のトップの条件―『三国志』の英雄たち;諸葛孔明の情報活用法;補佐役に求められる二十の心得;名補佐役の条件)
第3章 書物のミクロコスモス(司馬遼太郎の贈りもの;『樅ノ木は残った』を語る;世界史を読み解く十二冊の本;『プルターク英雄伝』―「西洋の史記」に「人心収撹」の極意を見る;世を動かすものは制度に非ずして人の心)
著者等紹介
谷沢永一[タニザワエイイチ]
昭和4年(1929年)大阪市生まれ。関西大学大学院文学研究科博士課程修了(専攻は日本近代文学・書誌学)。関西大学教授を経て、平成3年名誉教授。文学博士。評論家。深い学識に支えられた批評には定評があり、サントリー学芸賞、大阪文化賞、読売文学賞など、受賞多数
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