山びこ学校ものがたり―あの頃、こんな教育があった

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784860290689
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0095

内容説明

今、よみがえる教育の原点。無着成恭の山びこ学校から学んだものとは?山村の小さな中学校に赴任してきた教師は、旧制山形中学から師範学校卒というエリート。しかし常識破りで怖いもの知らずのあばれん坊だった。

目次

無着先生との出会い
入学式の日、新任教師が行った大演説
無着先生が自腹で取揃えてくれた雑誌
父母宛ての手紙形式で書いた「初めての綴り方」
「数学」が暮らしのなかで生きている!
無着先生が言い出した、ある「くわだて」
山のワラビ採りで運営された「生徒会」
学校の予算を支えた「ワラビ採り」
蔵王登山―山のてっぺんで理科の授業
「第一歩」という詩に出合う〔ほか〕

著者等紹介

佐藤藤三郎[サトウトウザブロウ]
昭和10年、山形県生まれ。上山農定時制卒業。農業問題評論家、作家。無着成恭の「山びこ学校」の卒業生。上山市の青年学級主事、教育委員、農協理事などを務める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シルク

13
『山びこ学校』つったら、もう伝説的な本(僻地の中学校の、子ども達による綴り方集)。その『山びこ学校』のなかで、複数の綴り方に登場し、そして本人の綴り方も当然掲載されていて、クラスのリーダー的存在という感じだった、佐藤藤三郎君による本。「無着先生は、こういう点は素晴らしかったが、自分は無着先生のここに不満だった」…みたいなことを遠慮なく書いている。ところで無着先生、『山びこ学校』刊行後、「村の恥を全国にさらしやがって」と村人から叩かれ、村から追放されたらすい。この本もその辺りのことは書いてはいなかったが。2022/11/30

ゴロチビ

3
ある意味、師の無着成恭以上に無着イズムを貫いているのではないかと思われる山びこ学校級長佐藤藤三郎氏による本。佐野眞一「遠い山びこ」から遡って読んでみた。「遠い…」で描かれる程激しくはないが、無着先生のケタ外れな教育の素晴らしさを認めながらも、もっとこうあって欲しかったという内容を冷静に述べている。自分は、そこまで求めるのは酷に思えたし、藤三郎氏がただ覚えるだけの勉強を物足りなく感じ、自ら創作したり実践する勉強にこそやり甲斐を感じる姿はやはり無着先生によって培われたものじゃないのかなぁと、羨ましく思えた。2024/07/02

めぐみこ

2
学校とは、いつ、どんなことが起こってもそれを正しく理解する目と耳を養い、そして誰が見ても理屈に合った解決ができるよう勉強し合うところ──そんな無着成恭の言葉が心に響く。彼の教育を丸飲みするだけでなく批判的な目も持つ筆者は貴重な存在。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/278743
  • ご注意事項

最近チェックした商品