詩の両岸をそぞろ歩きする―江戸と、フランスから

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  • サイズ B6判/ページ数 348p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784860290597
  • NDC分類 911.04
  • Cコード C0095

内容説明

アンビバレンツの中に自由を探せ!日本とフランス、江戸と現代、善と悪、「詩の両岸」を求める複眼の思想。

目次

わが愛する詩人たち(近代の諧謔―詩人西脇順三郎に近づく一つのヒント;西脇の「渡し場にしゃがむ女の淋しさ」と春信の浮世絵;頭の痛くならない散文 ほか)
忘れ得ぬ編集者・出版人(伊達得夫のこと;清水康雄のこと;安原顕のこと)
江戸の詩からの大河とフランス詩の大河(ひでり野からの年月―佐藤鬼房の句;超現実の言魚世界―大阪に俳人あり、岡井省二;秋山巳之流句集『万歳』―朱楽菅江は和歌を俳諧化したが ほか)

著者等紹介

飯島耕一[イイジマコウイチ]
1930年、岡山市に生まれる。1952年、東京大学文学部仏文科卒業。2000年3月まで明治大学教授。専門はフランス文学で、ここ二十年は世界最長の小説とされるバルザックの『人間喜劇』と呼ばれる小説群の研究が多いが、同時に世界最短の詩型とされる江戸俳諧に遊んできた。1953年、詩集『他人の空』を刊行、詩人として出発し、『ゴヤのファースト・ネームは』その他で高見順賞、現代詩人賞を受賞。最近の詩集に『浦伝い詩型を旅する』がある。二十代の半ばに東野芳明、大岡信らとシュルレアリスム研究会を設立し、以後シュルレアリスム(超現実主義)関係の著作が多く、近年はその手法を取り入れた『暗殺百美人』などの小説で注目された
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なかたつ

1
あとがきで「そぞろ歩き」をフランス語のフラネおよびフラヌールという言葉で説明していて、まさに飯島の人生や作品にぴったりの単語であると感じた。飯島の業績は領域が幅広いが、初期評論集で『悪魔祓いの芸術論』でフランスと日本の文学を論じ、その後紆余曲折を経て、最晩年のこの著作で再び元に戻っている。俳諧およびバルザックのことが主題としてあるが、様々な人との出会いについてのエッセイも当時の空気がうかがえるものとして興味深い。2013/11/14

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