出版社内容情報
“鵺(ぬえ)のようにとらえどころのない”直木賞を斬る!
読書の達人が網羅的識情報力で当てる!!
書評家・杉江松恋と、日本文学・アニメを愛する〈職業はドイツ人〉ことマライ・メントラインによる文芸対談。
「WEB本の雑誌」の好評連載を書籍化
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nori
7
ここ約5年間の直木賞候補作品を2人の書評家(1人は今まで私の知らなかったドイツ人!)が受賞予想をします。そして当たりかハズレか直木賞選考委員の方々の選評もそれぞれ記されています。芥川賞に比べて直木賞候補作は結構話題作が多いし、好みの作家もいるので、この予想対談楽しいです(過去の話なのにも関わらず)。163回の候補作、馳星周!こんな作品書くのか〜と思い出しましたしねぇ。選評改めて読んで読みたい作品がワンサカあるのも嬉しい。あちこちに付箋を貼りつつワクワクしてます♪2025/11/16
うさぎや
4
直木賞候補作について予想しまくる1冊。こうしてみると確かに直木賞ってなんなんだ?となる。2025/11/27
hayabusanotsuji
0
直木賞編。こうして一冊にまとめられた物を読むことで、杉江さん・マライさんともにしっかりとした評価軸をもって予想していることがより鮮明になる。こと直木賞に関しては、杉江さんの「授賞基準」に対する疑問が通底するテーマになっている。勿論、予選委員を含む選考に対する苦言も見られるが、だからといって選考に対し全面的に喧嘩を売るわけではなく、あくまで建設的に直木賞という「鵺」に対峙しようとしているように思う。このような姿勢を貫いている点が、個人的には本書の最大の美点。やはり末永く続いてほしい対談だと改めて。2025/11/30




