日記から―50人、50の「その時」

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日記から―50人、50の「その時」

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  • サイズ 46判/ページ数 168p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784860114916
  • NDC分類 281
  • Cコード C0095

出版社内容情報

2005年の4月から2006年の4月まで、毎日新聞に掲載された伝説の連載の単行本化! 文学者や政治家などの日記からある一日を引用し、当時の社会状況や時代など「大きな歴史」では描かれることのない真実を解き明かす。

毎回の文章は、原稿用紙三枚、たった一二〇〇字程度。しかし、その中に驚くほどの教養が詰め込まれている。これぞ坪内祐三、これが坪内祐三だと感動を覚える評論エッセイ。

[取り上げられる50人]
夏目漱石、三島由紀夫、青野季吉、志賀直哉、野上弥生子、森田草平、高野悦子、柳田國男、中島健蔵、小林秀雄、山田風太郎、江藤淳、木山捷平、阿部昭、尾崎紅葉、伊藤整、大宅壮一、浮谷東次郎、高見順、森銑三、神谷美恵子、大佛次郎、竹内好、岸田劉生、内田魯庵、山口瞳、武田百合子、大岡昇平、吉野秀雄、植草甚一、徳永康元、石川啄木、外村繁、黒田三郎、内田百閒、佐藤栄作、秋田雨雀、笹川良一、深代惇郎、木佐木勝、古川ロッパ、岡本綺堂、遠藤周作、小泉信三、中井英夫、依田学海、野口冨士男、永井荷風、添田知道、南方熊楠、樋口一葉

内容説明

これぞ、坪内祐三だ!日記からひもとく時代と人物。伝説の連載から20年の時を経て待望の書籍化。

目次

社会の変動を鋭く感知 夏目漱石―明治四十二(一九〇九)年四月九日
「人間の裸の顔」という劇 三島由紀夫―昭和三十四(一九五九)年四月十日
快進撃の中のB25来襲 〓野季吉―昭和十七(一九四二)年四月十八日
「新人類」の不条理小説 志賀直哉―明治四十三(一九一〇)年四月二十四日
流血の惨事になった「お祭」 野上彌生子―昭和二十七(一九五二)年五月一日
老文学者が迷った末に… 森田草平―昭和二十三(一九四八)年五月十日
変革の時代、真摯に走って 高野悦子―昭和四十四(一九六九)年五月十三日
空襲下で書いた信仰論 柳田國男―昭和二十(一九四五)年五月二十三日
消息を絶った小林秀雄 中島健蔵―昭和三(一九二八)年五月二十八日
北へ西へ流離漂泊の旅 山田風太郎―昭和二十(一九四五)年六月五日
ハガティ事件にみた「醜さ」 江藤淳―昭和三十五(一九六〇)年六月十日
遠く離れていった桜桃忌 木山捷平―昭和二十四(一九四九)年六月十八日
自信失わせた「太陽の季節」 阿部昭―昭和三十(一九五五)年六月二十一日
大辞典を「冥土の土産」に 尾崎紅葉―明治三十六(一九〇三)年六月三十日
戦局への関心と「書き方」 伊藤整―昭和十九(一九四四)年七月十日
退学青年の「我々の時代」 大宅壮一―大正六(一九一七)年七月二十一日
江の島にいた「60年の若者」 浮谷東次郎―昭和三十五(一九六〇)年七月二十七日
「日本の文学」をめぐる事件 高見順―昭和三十八(一九六三)年七月三十日
東京音頭をめぐる世代差 森銑三―昭和八(一九三三)年八月三日
身近に触れた「時局の流れ」 神谷美恵子―昭和二十(一九四五)年八月十二日〔ほか〕

著者等紹介

坪内祐三[ツボウチユウゾウ]
1958年(昭和33)年5月8日東京都渋谷区本町に生まれ、三歳から世田谷区赤堤に転居。早稲田大学文学部、同大大学院修了。『東京人』編集部を経て、書評、評論などの執筆活動に入る。97年(平成9年)、『ストリートワイズ』でデビュー。『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』で講談社エッセイ賞を受賞。2020(令和2)年1月13日、心不全のため急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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もりくに

57
毎日新聞に、2005年4月から一年間、毎週連載されたものの書籍化。たった原稿用紙三枚(1200字)に、坪内さんの潤沢な知識が詰まっている。(本当は、もっと読みたいが・・・)「あとがき」によれば、一回の分量が短いので、「しばり―ルール」で、それぞれの回を連環的につなげた、と。「50人、50の<その時>」というタイトルが、その「しばり」。掲載される日付の前後数日(できれば当日)の日記を紹介。作家を中心に、多くの人の日記が、ピンポイントで社会の「大きな動き」への、個人の思いが綴られていて、それぞれ興味深い。→2025/03/17

阿部義彦

18
今は亡き坪内祐三さんの、かなり凝りにこった時代と人物像に迫るエッセイ。2005年から06年にかけて、毎日新聞上で50回と初めから制限を設けて連載されました。著名人の日記から、その新聞の掲載される日、若しくは少し(1日か2日)ずれた日に書いた日記を抜き出して、そこに寸評を加える、同じ人は扱わず全50人は1人1回のみの登場という、縛りを自分で作ってそれを見事成し遂げました。コレ資料の読み込みが尋常じゃないです、まず予定日を書き出し、誰の日記をその日に使用するかの一覧表作りが楽しかったと後書きに有ります。2024/07/21

hitotak

8
明治から昭和にかけて、作家を中心に政治家、学者など50人のある日の日記を引用し、その人物や日記に書かれた出来事についての解説が書かれる。20年8月の終戦前後、血のメーデー、関東大震災など歴史的事件と日付が結びつく日は、その事件について書かれた日記が紹介されるが、それ以外の日記も時代性があるものが多い。昭和3年、小林秀雄が恋愛問題で悩み、失踪したことを記した中島健蔵の日記で、中原中也が当人達の心配より、このもめごと自体を大いに喜び、はしゃいでいたと書かれているのを読み、こういう人いるよね…とちょっと呆れた。2024/11/03

チェアー

8
人は記録したい存在なのだ。隠れてでも、嘘の内容でも、何かしら書き、残したい。自分が経験したこの日を。理屈ではない。生きていることが記録することなのだから。 2024/08/31

カジノ王

1
日曜日の毎日新聞での連載が、19年越しで単行本化された。日記を書く人であり、日記を読む人でもあった著者だからこそできる連載。50人50週の日記がこれほどまでカチッとはまるのだから、存命であればメイキングのエッセイを書いてほしかった。存命中にも単行本化の依頼はあったろうけど、なぜか踏み切らなかった不思議さの残る著作。2024/07/05

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