出版社内容情報
古今の小説や随筆、評論に歌集、歌舞伎、落語、映画まで、本の達人・北村薫がふと気になった一節から自由に連想をひろげてゆく、驚きと楽しさが詰まった極上の読書エッセイ。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
155
北村 薫は、新作中心に読んでいる作家です。著者の読書に関するエッセイ、表紙の割には猫が登場しませんでした。 https://www.webdoku.jp/kanko/page/9784860114855.html2023/12/26
rosetta
32
北村センセーがいくつかの媒体に発表した70編余りの本についてのエッセイ。内容については余り紹介せず、面白そうな話も、ネタバレになるからと結末は隠したまま。センセーの中だけで完結していてその本を読んでいない読者としては消化不良で置いてきぼりにされた気分。まあ、興味があったら自分で読めって話しなんだけど。北村センセーの書いた本なら何でも読みたいという人にだけオススメ。唯一いいなと思ったのは、どんな時に出会ってもいい本はいい本だけど、空腹の時と満腹の時では満足感が違うという例え。2023/12/17
ぶんぶん
25
【図書館】「ユーカリの木の蔭で」シリーズ、第2弾! 書物に纏わる話が、ついつい読んでしまうシリーズです。 北村氏の博学は大したもんだが、読みたくなくても「ひと言」が気になって購入してしまう。 ほんとに本好きなんだなあと思う。 興味の無い方には必要ないだろうが、こんな重箱の隅のような粋な文章もあって然るべきと思います。 また少し、勉強になったと思います。2024/01/07
阿部義彦
19
北村薫さんが本の雑誌で連載している、本を巡るエッセイ。毎月買ってるので全部一度は読んでる筈でしたが、こうして集中して読むと、こんな話だったんだ、本の話に頭が切り替わってるので、理解が深まるし、本に纏わる話題の釣瓶落としに、じーんと幸せな気分になります。亡くなった和田誠さんに関しては何度も触れられています。阿佐田哲也さんの双葉新書の新装版麻雀放浪記のサイン本に触れられてますが、私も中学時代に買いました、確かにサインが、初めから入ってました。夢中になって読んだ、、後に映画化されて監督が和田誠さんでした。2023/12/12
マッピー
18
北村薫の本の読み方は、推し活に近いと思いました。「好きだからもっと知りたい」「もっともっと知りたい」が繋がった結果の博覧強記。私も虚心坦懐にどんどん本を読めば、もっといろんな「interesting」をゲットできるのではないでしょうか。ぐふぐふ。←虚心坦懐とは?大岡昇平が小4のお孫さんに見繕ってもらって読んだのが、萩尾望都『トーマの心臓』、山岸涼子『日出処の天子』、高野文子『絶対安全剃刀』、大島弓子『綿の国星』、岡田史子『ほんのすこしの水』ですって。お孫さんセンスありすぎです。2025/05/25