感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
24
骨密度の高い筆者のセンテンスに、うずうずとしためばえを感じた。未開の地に本を播種してくれた書評集。2020/12/03
かもめ通信
22
タイトルと装丁に偽りなし!靜かで落ち着きがあって、それでいてどこかあたたかみのある心地よい筆運びが印象的な1冊だった。2021/06/07
マッピー
21
タイトルと表紙の雰囲気で、本を読むことが好きでたまらない少女の、ひっそりと熱い読書体験の本かと思ったが違った。元気な書店員さんの、日々の誠実な仕事ぶりや読んだ本についてのエッセイ。紹介される本はどれも平台で次々と売られているような本ではなく、良書であることは間違いないけれど、少し読者を選ぶようなたたずまい。本を紹介する文章は繊細で美しい。だけど、私との相性が悪いのかな。伝えたいことがストレートに伝わってこない場面が多々あった。短い文章なのに、何度も読み返さなくてはならなくて、結構時間がかかってしまった。2023/01/25
tetsubun1000mg
21
愛読誌「本の雑誌」の書評家をしていた方の本なので選ぶ。 福岡で書店員をされているらしい。本の雑誌の連載内容も入っているようだが、既読感は感じなかった。本を選んで2,3ページで書評をされるのだが、本の選定がじつにシブい! 作者名、タイトルを見ても自分では決して手に取らないタイプの本だった。じっくりと読むタイプの本が多い。 文章も読みやすく筆者が心を動かされたストーリー、気持ちを率直に書いてくれているので心にスーっとおりてくる感じがした。読みたくなった本が6冊あったので、書き写したリストをもって探してみよう。2021/04/23
くるみみ
17
「本の雑誌」に掲載されていた福岡の書店員さんの書評エッセイ集。クラフト・エヴィング商會のカバー絵とタイトルに惹かれた。書名に似合う静かな文体だった。取り上げる書籍の内容はちょっと重めだけれどそれを増幅したり軽くするようなことはせず、そのままで紹介している感じ。読みたくなる本が数冊見つけられた。2021/10/31