文庫本宝船

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  • サイズ B6判/ページ数 716p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784860112905
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『「文庫本を狙え! 」という連載は一つのクロニクルなのです。適当に好みの文庫本を並べているのではなく、かたまりとなった時にその時代層が明らかになってくる。そのような作品として私は連載を続けているのです。』(あとがきより)

「週刊文春」の人気連載「文庫本を狙え! 」の第566回(2009年3月5日号)から第885回(2016年3月31日号)までの320本を集めた一冊。『文庫本を狙え! 』『文庫本福袋』『文庫本玉手箱』に継ぐシリーズ第4弾。

ジャンルを横断し、読みどころを鋭く解き明かす、全方位的文庫本ガイド。

坪内祐三[ツボウチユウゾウ]

内容説明

山口昌男、西村賢太、サリンジャー、菊地成孔、マルクス、石井輝男、古今亭志ん朝…登場冊数300超。ジャンルを横断し、読みどころを鋭く解き明かす、全方位的文庫本ガイド。

目次

池田俊彦『生きている二・二六』ちくま文庫
大岡昇平『我が美的洗脳 大岡昇平芸術エッセイ集』講談社文芸文庫
平山蘆江『東京おぼえ帳』ウェッジ文庫
佐野正幸『昭和プロ野球を彩った「球場」物語』宝島SUGOI文庫
見城徹『編集者という病い』集英社文庫
喜多村〓(いん)庭『嬉遊笑覽』(五)岩波文庫
魯迅/藤井省三訳『故郷/阿Q正伝』光文社古典新訳文庫
久世光彦『向田邦子との二十年』ちくま文庫
橋本敏男『増補 荷風のいた街』ウェッジ文庫
野口冨士男『なぎの葉考・少女』講談社文芸文庫〔ほか〕

著者等紹介

坪内祐三[ツボウチユウゾウ]
1958年生まれ。早稲田大学文学部卒業。「東京人」の編集者を経て、書評、評論などの執筆活動を開始。著書に『慶応三年生まれ七人の旋毛曲り』(新潮文庫、第十七回講談社エッセイ賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

158
坪内さんの週刊文春に連載された書評を1冊にまとめたものでかなりの厚さがあります。7年間のものをまとめたものなのでしょう。「文庫本福袋」に続くものなのでしょう。坪内さんの選ぶ本は若干偏りがあるのですが私は比較的好きなほうです。まあ比較的いいたいことを言っておられるので高島俊男さんと並んで好きな書評家です。2017/02/16

ただいま蔵書整理中の18歳女子大生そっくりおじさん・寺

65
私が週刊誌で毎週チェックするのは、各誌グラビア、ヤンマガの『センゴク』、スピリッツの『ウシジマくん』と『火花』、週刊新潮の壇蜜と、この週刊文春の坪内祐三である。『文庫本を狙え!』は文章の連載で一番好きかも知れない。本書はその連載の2009年3月~2016年3月を纏めたもの。いつもチェックしているとは言いながら忘れていたりするので楽しく読了。本の話ながら(本の話だからか?)至る所に人間がいる。人物がいない歴史がつまらない様に、本の内容だけの本の話はつまらない。人がいて本がある事のこの面白さ。本当に名コラム。2017/01/22

もりくに

20
本の厚さ4センチと文字通り「枕」になるので、「枕」にしてみたが、知識は増えなかった。というわけで、時間をかけて、少しずつ読んだ。週刊文春の連載が1000回を超えた「文庫本を狙え!」の7年分を「本の雑誌社」がまとめたもの。第何次かの文庫本時代と言われているが、とにかくいろんな文庫が紹介される。例えば、「文庫ぎんが堂」「ウエッジ文庫」。扱う分野は、ミステリーとSFを除いた、とても広い範囲。文庫と分野が、元編集者の感覚で、絶妙に配置されている。彼は「あとがき」で、連載は一つの「クロニクル」だと述べている。2017/08/31

踊る猫

19
圧倒的なヴォリュームに唸らされる。それでいて安定感は抜群。時折改行や引用で誤魔化していないかと疑わしく感じられるところもあるし、あるいは講談社文芸文庫や岩波文庫でなにを選ぶかある程度読めてしまうところもあるけれど、まあ長年連載につき合って来たらそういうこともあるよねとご愛嬌として受け留められる。バカスカホームランを打つことを期待してはいけない。イチロー選手の如く渋く内野安打を積み重ねるようにして出来上がった一冊。通して読むのももちろん構わないが、飛ばし飛ばし読むのもそれはそれで味があると言えるのかも……?2018/06/20

緋莢

17
『週刊文春』連載の「文庫本を狙え!」の第566回(2009年3月5日号)~第885回(2016年3月31日号)を収録。発売されて、ほぼすぐ位に購入していたのですが、約2年積読してました。それは収録されているのが7年分、ページ数が700ページを超え、とても持ち運びが出来なかったからです(家で持って読むのも、長時間は厳しいぐらい)よく、著者が取り上げる文庫を「書店で見つけ、こんな文庫が出たのか!?」と驚いているというのが書かれていますが(続く2018/12/09

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