サンリオSF文庫総解説

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  • サイズ A5判/ページ数 247p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784860112608
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0095

内容説明

サンリオSF文庫が残した全197冊を詳細な書誌データつきで整理番号順にレビューする、史上初のガイドブック。巻頭のカラー口絵には、197冊全冊+異装版4冊のカバーをどどんとまとめて掲載。加えて、編集顧問だった山野浩一の回顧インタビュー、当時サンリオSF文庫で翻訳や解説を担当した関係者のエッセイ、サンリオSF文庫(および単行本)にまつわるコラム(予告のみで未刊に終わった作品やカバー裏の内容紹介迷作選など)を収める。また、サンリオ文庫Aシリーズ(海外文学路線)も全作品を書誌データつきで紹介し、“サンリオ文庫のすべて”を立体的に浮かび上がらせる、ファン必携の1冊。

目次

ビッグ・タイム(フリッツ・ライバー)
妻という名の魔女たち(フリッツ・ライバー)
バケツ一杯の空気(フリッツ・ライバー)
辺境の惑星(アーシュラ・K・ル=グイン)
天のろくろ(アーシュラ・K・ル=グイン)
ロカノンの世界(アーシュラ・K・ル=グイン)
幻影の都市(アーシュラ・K・ル=グイン)
マラフレナ(上・下)(アーシュラ・K・ル=グイン)
コンパス・ローズ(アーシュラ・K・ル=グイン)
夜の言葉(アーシュラ・K・ル=グイン)〔ほか〕

著者等紹介

牧眞司[マキシンジ]
SF研究家・文芸評論家。59年、東京都生まれ。東京理科大工学部卒。ソフトウェアハウス、編集プロダクションを経て、96年よりフリーランス。日本古典SF研究会、日本推理作家協会、日本SF作家クラブ会員

大森望[オオモリノゾミ]
書評家、SF翻訳家。61年、高知市生まれ。京都大学文学部卒業後、新潮社勤務を経てフリー。83年、サンリオSF文庫のイアン・ワトスン『マーシャン・インカ』で文庫解説デビュー(英保未来名義)。編纂するアンソロジー(NOVA書き下ろし日本SFコレクション)全十巻(河出文庫)で、第三十四回日本SF大賞特別賞、第四十四回星雲賞自由部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

119
1978年から1987年までSF、ファンタジー、ミステリ、純文学などを出版したサンリオSF文庫について詳細に解説した本。この文庫の功績は、ジャンルの壁を取り払ったことではないかと思う。普通のSFと一緒に、マルケスやナボコフの小説も出版された。私がマルケスの小説を初めて読んだのもこの文庫だった。それから、カバーのイラストが素晴らしく、それを眺めているだけでも飽きない。シュールで幻想的なものが多く、想像力を刺激される。お小遣いを握りしめて、どの本を買おうかと本屋で迷っていた時のことを懐かしく思い出した。2015/01/25

山田太郎

62
現物見たことなく、1冊も読んだことなく、今後も読むことはないと思うが面白かった。ブックガイドの役目は果たしてないけど、自分的にはかなり満足。福武書店版もやってくれないかな、だれか。2015/05/08

KAZOO

62
昔かなりさまざまなSFに凝っていてこのなつかしいサンリオ文庫も購入した覚えがあります。何せ表紙が結構人目を引いたので印象に残ったのだと思います。わたしはP.K.ディックが好きでした。かなり多くの作品を出版されてくれた覚えがあります。このような本が出されてなつかしく感じました。今かなり古本屋でも希少価値があるようですね。私はほとんどなくしてしまいました。2015/03/07

Tonex

39
ナボコフに関する部分のみ拾い読み。いろいろ疑問が解消した。▼サンリオSF文庫から刊行されたのは『ナボコフの一ダース』だけで、『ベンドシニスター』はサンリオ文庫から刊行された。▼『ナボコフの一ダース』も後にサンリオ文庫へ移行した。(表紙が2種類あるのはそのため。)▼サンリオ文庫版の『ナボコフの一ダース』『ベンドシニスター』のジワジワくるカバーイラストを描いたのは杉本典已という人。(ネットでは杉本典巳と書かれてたり杉本典己と書かれていたりする。)2016/07/02

更紗姫

34
サンリオと言えば<パティ&ジミー><キキとララ>のファンシーグッズ(!)一色だった私には、父が「サンリオ」の名を冠する文庫本を持っていて「??」状態。そのうち「お金があれば何でもアリなんだ」と、多角経営という社会の仕組みもわかった次第。何冊か読むうちに裏表紙のコピーが「意味不明」な事に気づき、これもショックだった。あの頃<活字>には神聖さがあり、「変な文章」や「面白くない本」の存在など思ってもみなかった。・・・等々、いろいろ勉強させてもらったが、『ビッグタイム』と『パヴァーヌ』が手元にある事に感慨無量。2014/12/20

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