目次
1(あしあと;虹 ほか)
2(風が生まれる;さなぎ ほか)
3(カピパラ;魔法を一つ ほか)
4(四月のしっぽ;石ころ ほか)
著者等紹介
半田信和[ハンダシンカズ]
1958年、福井県生まれ。県内の小中学校に勤務しながら、詩や俳句、写真で、やわらかな世界をつくりつづけている。1986年、「詩とメルヘン」に掲載された作品等を収録した第1詩集『プールサイドの天使』を発刊(近代文藝社)。2014年、太田玉茗賞を受賞した詩「ひかりのうつわ」をそのままタイトルにした第4詩集を発刊(土曜美術社出版販売)、第18回日本自費出版文化賞特別賞を受賞。2017年、写真と俳句を組み合わせた作品が、第5回小松ビジュアル俳句コンテストで芭蕉賞を受賞。2018年、童謡詩「ギンモクセイの枝先に」が第19回柳波賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サスケ改
1
題名(詩集の中には出て来ない)の言いきっていないフレーズが嫌だ。 「魔法を一つ使える」「なんでもない言葉を/ちょこちょこっと/ならべかえると/どんよりした空に/ふいに虹がたつ」と得意げである。 比喩(暗喩など)などのレトリックに、力がないというか、心の足しにならない。 戦後詩の暗喩に暗喩を重ね、新しい暗喩を探すのに一所懸命な時代は、「荒地」派に発し、左翼系「列島」を巻き込み、日本の詩界を席巻した。しかし荒川洋治「水駅」の登場に由って、「櫂」派に残っていた、反権力としての比喩は終わりとなった。2018/10/01