出版社内容情報
長く続く円安傾向、SNSの普及による観光スポットの多様化も手伝って、日本への観光客は増加の一途を辿っています。街を歩けば至る所に旅行客が点在し、電車内ではキャリーケースに行く先を塞がれ、複雑な思いを抱く向きも多いかもしれません。
しかし考え方を変えれば、それだけ日本が魅力的なスポットだという証左でもあります。数多くのロケ地で撮影してきた経験から間違いなく言えるのは、「撮影映えのする場所が数多くあり、交通網が整備されていて、撮影の合間に頂く料理は多種多様でハイレベルである場所」、世界中から候補を探してもそれは日本であり、もっと言えば東京周辺であるということです。
今回の永尾まりや写真集は、“外国人から見た素晴らしく素敵な日本を再発見する”というテーマで撮影がスタートしました。人種の坩堝である渋谷のスクランブル交差点、昔ながらの銭湯、選ばれし者だけが集う、贅の限りを尽くしたホストクラブ、今なお静かなパワーで盛り上がる秋葉原のゲームセンターとネオン街、エロスの象徴“例のプール”、人と人のエネルギーがぶつかるラブホテル、元祖映えスポット・東京タワー、日本の技術の結晶の1つラブドール、鎖国以降の日本の進化を考える上で欠かせない西洋館、渋谷とはまた違う熱気に包まれている中華街など、東京近郊の様々な場所を舞台に、永尾まりやが永尾まりやらしく自由に舞った112ページの問題作。なお安心して下さい、コンセプトは小難しくてもちゃんと見せるところは魅せてくれています。
<永尾まりやコメント>
6冊目の写真集、とっても嬉しいです! 本当に皆様のおかげです、感謝です。
今回のテーマは『観光』。現在、東京に観光に来る方が増えて、その日本らしい場所に観光客が集まる様子がミスマッチと思いきや、より一層美しさにもなって素敵だなと思い、私自身でこれを新たな写真集の企画にできないかと考えました。スクランブル交差点、銭湯、東京タワー、秋葉原のゲームセンターなど、観光客が訪れる東京ならではの場所で、個性あふれる奇抜なファッションで撮影に挑んでいます!
グラビアを撮っていただくようになって実は10年以上経過しているのですが、私自身、撮っていただきながらこんなに身近なところに美しい場所があるのだということに気づきました。写真集はもちろん、グラビア撮影でたくさんの場所に訪れていますが、今回の写真集でのロケ地は、はじめて撮っていただいた場所がほとんどです(笑)。日本の文化でもあるグラビアを日本中、そして世界中の人に見てもらい、美しいと思っていただきたいです!
【目次】