出版社内容情報
なぜ中国の政治リーダーたちはこのような危険な道を進む医療制度を奨励したのだろうか? この謎に迫るため、ガットマンは、反体制とみなされる法輪功、チベット、ウイグルのコミュニティに深く入り込み、普遍的な抵抗のドラマ、裏切り、精神性に救われた瞬間などを聞き出していく。
脳死による臓器移植が本人の意思の確認なく認められ、人体が部品化されていく現代社会で、 一般社会に知られていない闇の部分に光をあて、人道支援を訴える一冊。
発行: ワニ・プラス
発売:ワニブックス
【著者について】
イーサン・ガットマン
中国専門のアナリスト。人権問題の調査者。共産主義犠牲者記念財団(VOC)中国研究の上席研究員。中国での臓器移植濫用停止ETAC国際ネットワーク共同創設者。The Wall Street Journal Asia
内容説明
中国の生体臓器移植ビジネスの背後にある、収容所と処刑所のつながりを告発する問題作。なぜ中国共産党首脳部はこんな残酷な医療制度を奨励したのか?この謎に迫るため、中国分析のベテランジャーナリスト、イーサン・ガットマンは、手術台上での囚人の殺害に関与した警察幹部や医師らへのインタビューをはじめ、当局から反体制とみなされる法輪功、チベット人、ウイグル人のコミュニティに深く入り込み、抵抗のドラマや裏切り、救われた瞬間などを丹念に聞き出していく―。美談ばかりが強調される臓器移植問題に関して、人体が部品化されていく闇の工程に光をあてることで、真の人道支援を訴える一冊。
目次
第1章 新疆での試み
第2章 平穏な王国
第3章 府右街で起こったこと
第4章 雪
第5章 龍山での出来事
第6章 極寒の大海で
第7章 電波ジャック
第8章 名前のない身体
第9章 国家の臓器
第10章 博物館での一夜
著者等紹介
ガットマン,イーサン[ガットマン,イーサン] [Gutmann,Ethan]
中国専門のアナリスト。人権問題の調査者。共産主義犠牲者記念財団(VOC)中国研究の上席研究員。中国での臓器移植濫用停止ETAC国際ネットワーク共同創設者。The Wall Street Journal Asia、The Weekly Standard、National Review、Investor’s Business Dailyなどに寄稿。米国議会、CIA、欧州議会、国連で報告。ロンドン、オタワ、キャンベラ、ダブリン、エジンバラ、プラハ、エルサレムで証言。ブルッキングズ・インスティテューションの元国外政策研究アナリスト。PBS、CNN、BBC、CNBCに出演。2017年のノーベル平和賞候補。2004年のLosing the New China(新中国の喪失)刊行後、中国のインターネット監視システム、労働改造制度、欧米のビジネスと中国の安全保障上の目的との接点に関するガットマンの研究が、持続的に注目されるようになる
鶴田ゆかり[ツルタユカリ]
1960年東京生まれ。学習院大学英米文学科卒業後、渡英。英国公開大学で環境学学士取得。1986年より英和翻訳業(1998~2008年英国翻訳通訳協会“ITI”正会員)。2015年秋より中国での臓器移植濫用の問題に絞った英和翻訳(ドキュメンタリー字妹、ウェブサイト、書籍翻訳)に従事。2016年秋より中国での臓器移植濫用停止ETAC国際ネットワーク(International Coalition to End TransplantAbuse in China)の日本担当。2016年10月から2019年12月までの期間、欧米の調査者・証言者の滞日中のアテンド、通訳、配布資料準備に携わる。英国在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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