内容説明
戦前の帝国日本を讃え継承する路線を半クーデター的に強行、対米従属を深めつつ改憲に突き進む安倍極右政権。その本質を戦後史、社会運動史の中で明らかにし、彼らの企てを葬る視座と道筋を提起する。
目次
1 総論(安倍極右政権を倒すとは何を意味するか、その先に何を開くか―国家の正統化原理の角度からの考察)
2 安倍政権論(“自衛権本位主義”―憲法をそのまま武力行使に連結する―「閣議決定」と「ナチスの手口」;始まった「レジーム・チェンジ」プロセスの尋常でない性格―極右政権の目指す「国のかたち」 ほか)
3 脱植民地化と戦後日本(戦後日本国家の成り立ちと植民地責任;五〇年代原水爆禁止運動のなかの「原子力平和利用」論)
4 アジア太平洋脱覇権(「アメリカの太平洋時代」とは何か―米中「複合覇権」状況の出現と非覇権の立場;米中・日米関係のなかの日中関係としての尖閣・釣魚問題―脱軍事化、脱覇権による解決のために ほか)
著者等紹介
武藤一羊[ムトウイチヨウ]
1931年東京生まれ。東京大学文学部中退。初期の原水禁運動の専従、ジャパン・プレス社勤務などを経て60年代べ平連運動に参加。60年、英文雑誌『AMPO』創刊。73年、アジア太平洋資料センター(PARC)を設立、96年まで代表、共同代表を務め、国際プログラム「ピープルズ・プラン21」を推進。98年「ピープルズ・プラン研究所」を設立、その共同代表をへて、現在運営委員。83年より2000年までニューヨーク州立大学(ビンガムトン)社会学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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