内容説明
中原中也の詩作品と、それが発表された雑誌それぞれの特色を分析することを通して、掲載作品と各メディアのもつ特色・磁場との影響関係を検証、中原詩読解に新たな視座を提起する。
目次
第1部 「白痴群」「生活者」と中原詩の関係(「白痴群」「生活者」の比較を通して見えてくる中原詩の特質;メディア戦略の力学―『山羊の歌』先行研究の分析をめぐって;伝統と道具―マニフェストとしての「白痴群」創刊号発表詩篇;“悔恨”と“祈り”―「白痴群」発表詩篇を読む;文芸誌「生活者」に発表された中原詩の一側面―ボードレールの翻訳をめぐって;「生命主義」言説圏から生成される詩―「生活者」が要請するテクストと中原詩の関係)
第2部 「歴程」「四季」と中原詩の関係(「歴程」「四季」における中原詩の特質をめぐって;“夕焼小焼を唄う少年”の精神―「歴程」発表詩篇を読む;“知性”と“感情”の詩学―「四季」に発表された中原中也の散文詩をめぐって)
著者等紹介
渡邊浩史[ワタナベヒロフミ]
1976年、滋賀県生まれ。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、佛教大学・京都橘大学・小阪病院看護専門学校・大津市医師会立看護専修学校非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。