内容説明
珠玉の詩や童話を生みだした岩手の山野。賢治の歩いた道を辿ると聞えてくる、作品の息遣いや創作の心…。賢治と同行二人、自筆スケッチ50点を添えて綴る旅のエッセイ。
目次
イーハトーヴの死火山
柏の踊り―「かしはばやしの夜」
青と黒の陰影―「一本木野」と「鎔岩流」
狼森への道―“野馬がかつてにこさえたみちと”
玉髄のささやき―鬼越峠を越えて
外山への夜の旅(一)―“どろの木の下から”
外山への夜の旅(二)
外山への夜の旅(三)
北上山地―外山の春
修羅の形なすもの―“ちゞれてすがすがしい雲の朝”〔ほか〕