内容説明
幼少時に「昼行灯」と呼ばれ、自らの「愚鈍」を自覚した良寛。その無言の修行の足跡を追い、良寛の精神を支えた「目と耳」を通して、すがすがしい清貧と限りない明るさでいつも「良寛さん」と愛称されるその無垢の魂に触れる。
目次
1 三つの転機(疑うことを知らない人;独自の世界をもつ偉人の一人;「愚鈍」なる良寛 ほか)
2 真実をとらえる「目と耳」(魂に触れる手がかり;ものが見えるということ;肉眼を心眼に重ねる修行 ほか)
3 最期の良寛(木村家での晩年;暮らし難き候;町の暮らしの息苦しさ ほか)