内容説明
ダム開発やコンクリート護岸で日本中の川という川が本来の豊かな流れを失い、破壊されて久しい。もう清流という名に値する川はごくわずかである。本書は、ジャーナリトの著者がダム開発などに揺れた全国の主な川、いまも揺れつづけている川を訪ね歩き、その惨状をルポし、川を守る大切さを訴える。
目次
第1部 ダム開発に苦しむ山村へ(ダム建設続く九州最後の清流―川辺川を歩く;イヌワシと大イワナがいなくなる風景―奥只見ダムの開発の現場から;ダム闘争に疲れた温泉街―首都圏最後の巨大ダム・八ッ場ダム計画と川原湯温泉)
第2部 ダム開発は川をどう変えたか(死に向かう川・黒部川―出し平ダム排砂問題;開発続くイヨボヤの川―三面川・時代遅れの奥地開発の現状)
第3部 川を取り戻す(天竜川水系・気田川物語―川は誰のものなのか;ダムのない川・四万十川の真実―ダム反対闘争の歴史と川に生きる住民;首都圏の川は戻るのか―首都圏に見る多自然型川づくりの現状)
第4部 川はだれのものか