鉄道無常―内田百〓と宮脇俊三を読む

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041109892
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

鉄道は楽しい。 そして、鉄道は哀しい。

「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百けん
「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三

日本において鉄道紀行というジャンルを示した内田百けん。
「なんにも用事がない」のに百けんが汽車で大阪に行っていた頃、
普通の人にとって鉄道は、何かの用事を果たすために乗るものでした。
それから四半世紀後、異なるアプローチでそのジャンルを背負った宮脇俊三。
彼は、時刻表を小説のように愛読していたことを
『時刻表2万キロ』で告白しています。
鉄道や紀行文学の歴史とともに二人の足跡をたどる1冊です。

内容説明

「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百〓。「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三。変わり続ける車窓風景に人生と日本を見た、鉄道紀行界の巨星二人の軌道を追う。

目次

鉄道紀行誕生の背景は?
生まれた時から「鉄」だった
人生鉄路のスタート地点
それぞれの新橋駅、それぞれの鉄道唱歌
「鉄道は兵器だ!」の時代へ
東京大空襲を生き延びて
敗戦の日の鉄道
新たなスタート
鉄道好きの観光嫌い
御殿場線の運命
抗い難いトンネルの魅力
鉄道の音楽性
酒という相棒
女と鉄道
誕生鉄と葬式鉄
會遊、その喜びと悲しみ
旅を書く・内田百〓編
旅を書く・宮脇俊三編
子供の心、大人の視線
「時は変改す」

著者等紹介

酒井順子[サカイジュンコ]
1966年東京生まれ。高校在学中より、雑誌にコラムを執筆。大学卒業後、広告会社勤務を経て執筆業に専念。『負け犬の遠吠え』で第4回婦人公論文芸賞と第20回講談社エッセイ賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kei

112
私の宮脇俊三初体験も、酒井さんと同じです。脱サラして初出版の著書を、父親が買ってきました。それ以降、父以上に、全著作を読みましたが、早くに亡くなられて。私も乗り鉄。写真にもグッズにも時刻表にも、なんの興味もないが、とにかくずっと乗っていたい、色々乗ってみたい派です。今一番乗りたいのは、タイの戦場にかける橋を通過する列車。百閒の如く、何の用もないが、列車で大阪に行ってきた、は、まさしく、列車での移動のみならず、心の自由だったのだと、この禍下で思いしりました。同じく鉄道好きの酒井さんの真骨頂エッセイです。2021/09/19

まーくん

95
鉄道紀行作家内田百閒・宮脇俊三両巨匠を女子鉄作家酒井順子さんが、その作品を読み解き語る。わたしは内田百閒先生はともかく、宮脇俊三先生には思い入れがある。デビュー作『時刻表2万キロ』を手にして虜になり、その後、出版された著作は発売と同時に買い求めてきた。坦々としていながら鉄道旅を満喫させてくれる文章は、ひととき自分をも旅の気分に浸らしてくれた。サラリーマン生活の合間に週末一人旅を続け、中央公論の名編集長として活躍、常務を務めて居ながら50代で退社、作家に転身。本当に好きなことに入れ込んだ人生が凄い。2023/05/23

まちゃ

62
子供が鉄道好きなので、いつの間にかライトな鉄道好きになってました。そんな縁で何気なく手に取った一冊。鉄道紀行界の巨星、内田百閒と宮脇俊三のこともよく知りませんでしたが、変わり続ける車窓風景と日本を見続けた二人の足跡は興味深かったです。鉄道は楽しく、そしてなにか癒しや哀愁を感じます。「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百閒。「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三。惹かれるフレーズでした。2021/06/15

かずぼう

40
最近、鉄道旅に目覚めてきた私。内田と宮脇2人の鉄道好きに絞って、1冊読ませてしまう酒井順子氏の筆力がすごい。終戦直後の列車運行だとか、列車に機銃掃射の穴が空いていたとか、色々と興味深い。内田百聞の人となりが個性的、観光しない、2時間ただ、ぼおっとして列車を待つ、でもお供もいたし、ほっとけない魅力があったのだろう。2022/02/26

ホークス

37
2021年刊。鉄道ファンではないけど、内田百閒と宮脇俊三はけっこう読んだ。飄々とヒネクレた百閒と謹直で優しい宮脇、それぞれの文章が好きだ。本書は二人の人生と鉄道趣味を多くの作品から追跡した労作。著者の落ち着いた語り、執念を感じる掘り下げが良かった。特に大戦前後は詳しく並行して二人を追う。終戦時の百閒は56歳で宮脇は18歳。世代は違うが長いものに巻かれず、巻かれても気骨を失わない点が共通する。著者は『女と鉄道』の章などで、自身の感性による鉄道趣味の展開に思いを馳せる。百閒や宮脇と違う世界が開拓されたら嬉しい2024/09/08

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