内容説明
今日、ガン治癒率(治療後5年以上の生存率)は、50%を越えている。ガン体験者たちは日常生活や社会に復帰する際に、心身両面の多くの困難に直面するが、往々にして一人でそれらに立ち向かわなければならない。しかしガン体験者が増えるなか、治療後の生活への支援こそ必要だとアメリカでは自助・支援グループ「キャンサーバイブ」が作られ大反響・共感を呼んだ。本書は、そのグループの創設者である著者が自らのガン回復後の体験と、支援グループを作ったいきさつを語り、家族・恋人・友人との関係をどう取り戻すか、仕事上で過去のガン歴による差別があったらどうするか、治療の副作用や不妊への対処をどうするか、などの具体的な問題を、医療関係者とガン体験者たちの生の声を織りまぜながら示した、初めての“生還”ガイド。
目次
第1章 私の挑戦
第2章 健康世界への復帰
第3章 感情の余波を測る
第4章 再発の恐怖を乗り越えて―将来計画を立てる
第5章 固い絆と壊れやすい気持―家族、友人、大切な人たちとの関係
第6章 履歴書にガンがある時
第7章 諸刃の剣―治療の長期的副作用
第8章 生命への切望―ガン治療と不妊
第9章 キャンサーバイブ