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内容説明
1984年のロサンゼルス・オリンピックは、「商業五輪」の原点だ。協賛企業に五輪マークの仕様を認め放映権料を獲得する。スポーツの祭典、平和の祭典が、まるで商業主義の祭典になった。そしてボッタクリ男爵と揶揄されたバッハIOC会長最後のパリオリンピック2024では、パリ中心部のセーヌ川周囲10kmを封鎖し開会式。観客席は高額、コーラも高額。選手は汚染されたセーヌを泳がされ、エッフェル塔の回りを何度も走らされ、パリジャンはバカンスに…。商業主義と愛国主義に彩られた「商業五輪」の裏側をルポ。
目次
1 グレーゾーンのパリ市民
2 パリ砂漠の悲惨なレストラン
3 失敗したイメージ戦略
4 オリンピック汚職のビジネス化?
5 イメージ浄化に失敗したIOC
6 ボッタクリに市民は知恵をしぼる
7 大歓迎された中国
8 開催費用はスリムだったが
9 トヨタ契約打ち切り。中国が救うかオリンピック
10 平和の祭典が戦下の祭典に。異常な警戒体制
11 サンルイ島住民の悪夢、籠の鳥
12 開会式の特別席
13 逃げ出した住民と悪夢の通行許可証
14 収容された難民
15 鳥カゴのような柵にしがみついて
16 ジャンボスクリーンは首がまわる。なぜ右岸に
17 無料でミニ・オリンピック。市民参加のテラス
18 批判にさらされたパリオリンピック
19 後はどうなる、オリンピック村
著者等紹介
竹原あき子[タケハラアキコ]
1940年静岡県浜松市笠井町生まれ。工業デザイナー。1964年千葉大学工学部工業意匠学科卒業。1964年キャノンカメラ株式会社デザイン課勤務。1968年フランス政府給費留学生として渡仏。1968年フランス、´Ecole nationale sup´erieure des Arts D´ecoratifs。1969年パリ、Thecnesデザイン事務所勤務。1970年フランス、パリInstitut d’Environnement。現在:和光大学名誉教授、元:長岡造形大学、愛知芸術大学、非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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