内容説明
原因さえいまだわからない2019年のノートルダム寺院の火災は、未来への警告だった。これから起こる世界の不幸の前触れだった。火災にはじまりパンデミックそして紛争と終わりを知らない不幸はヨーロッパから世界の隅々に不安の種をまきちらす。本書は、「ノートルダム寺院の被災」に始まりコロナ禍・パンデミックを経て、ボートやトラックに紛れて欧州に向かう中東・ベトナムなどの「難民」―被災と災厄の世紀をパリの街角から見つめる。
目次
1 ノートルダム炎上
2 フランス:原発被災、福島
3 テロ対策と安全
4 フランス政府のキャンペーンの知恵:恐怖
5 難民のパリ
6 パリの移民と難民
7 難民のゆくえ
8 仏左翼でさえ知らなかった中国とソ連の労働問題
9 異色の移民。里子の訛り
10 フランスと中国の密かな戦い
11 戦争の置き土産
12 いまだに続くベトナム難民
著者等紹介
竹原あき子[タケハラアキコ]
1940年静岡県浜松市笠井町生まれ。工業デザイナー。1964年千葉大学工学部工業意匠学科卒業。1964年キャノンカメラ株式会社デザイン課勤務。1968年フランス政府給費留学生として渡仏。1968年フランス、Ecole nationalesuperieure des Arts D´ecoratifs。1969年パリ、Thecnesデザイン事務所勤務。1970年フランス、パリInstitut d’Environnement。1972年フランス、EcolePraique des Hautes Etudes。現在:和光大学名誉教授、元:長岡造形大学、愛知芸術大学、非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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