内容説明
いま、リベラリズムが危うい。米中対立、台湾有事などを背景に強化される日米同盟。日本の対米従属化に拍車がかかる。同時進行するかのようにリベラリズムが劣化していく。それは日本に留まらない。リベラリズムと真逆の強権政治や大国の覇権主義が世界の脅威となっている。ロシアのウクライナ侵攻が、その実例だ。本書は、そうした最近の動きを視野に入れながら、米中対立から安保・歴史問題に触れていく。そこから、リベラリズム再興の方途を探る。
目次
“課題と提言:外交防衛問題”第1講 米中対立と台湾有事をめぐって―中国脅威論が結果するもの(「中国脅威論」の真相を探る;鬩ぎあう米中の軍事戦略を追う ほか)
“課題と提言:安保問題”第2講 あらためて新安保法制の違憲性を問う―戦争への敷居を低くする危うさ(新安保法制法の危険性を訴える;戦争放棄を棚上げする新安保法制法 ほか)
“課題と提言:歴史問題”第3講 東アジア諸国民とどう向き合っていくのか―アジア平和共同体構築と歴史和解への途(歴史を問い直すことの意味;植民地支配の歴史をなぜ忘れたのか ほか)
“課題と提言:総括”最終講 危機の時代をどう生きるのか―リベラリズムの多様性と限界性(リベラリズムの原点とは;私たちにとっての危機とは何か ほか)
著者等紹介
纐纈厚[コウケツアツシ]
1951年岐阜県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(政治学、明治大学)。現在、明治大学国際武器移転史研究所客員研究員。前明治大学特任教授、元山口大学理事・副学長。専門は、日本近現代政治軍事史・安全保障論。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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