内容説明
福島原発事故後、原発に対する人びとの見方は、着実に脱原発の方に向かっている。しかし原発事故の被災者の困難は解消されず、政府が無視すればするほど、原発の持つ根源的なリスクの深刻さがあらわになってきている。いま福島で進行しつつある施策は上辺を糊塗するにとどまり、将来に禍根を残すものである。そして、現政権は原発推進から方向転換する見識がない。
目次
第1章 筋道の通らない政策の寄せ集め
第2章 原発再稼働計画の論理破綻
第3章 原発の正体
第4章 事故サイト内外の後始末
第5章 原発運用の組織と人間
第6章 敗戦処理業務にガバナンス
第7章 福島の今
著者等紹介
筒井哲郎[ツツイテツロウ]
1941年5月14日石川県金沢市に生まれる。1964年東京大学工学部機械工学科卒業。以来、千代田化工建設株式会社ほかエンジニアリング会社勤務。国内外の石油プラント、化学プラント、製鉄プラントなどの設計・建設に携わった。現在は、プラント技術者の会会員、原子力市民委員会委員、NPO APAST理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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