出版社内容情報
精緻な分析と政策提言で定評のあるOECD対日審査報告書の最新年度版を経済企画庁のスタッフ・OBの協力を得て翻訳。「経済白書」とは異なる視点からの日本経済論。
内容説明
本書は、いわば「OECDによる経済白書」であるといってもよい。経済白書と異なるのは、政府としての立場を経済白書が守らなければいけないのに対し、国際機関の視点から、すなわち、各国の政策の失敗例、成功例にもとづいて、日本の政策を遠慮なく批判している、というところである。
目次
序章 景気見通しと政策勧告
第1章 最近の動向:回復と調整(現在の回復;見通しとリスク)
第2章 財政・金融政策と金融部門対策(財政政策;金融政策:金融緩和の状態が維持されている ほか)
第3章 成長力を高め、景気回復を確保するための構造政策:実施状況のレビュー(企業パフォーマンスの向上;労働市場における進展の維持 ほか)
第4章 公共支出のパフォーマンスの改善(背景;公共支出の特性と決定要因 ほか)
著者等紹介
大来洋一[オオキタヨウイチ]
政策研究大学院大学教授。1966年東京大学経済学部卒、経済企画庁入庁、ハーバード大学留学(経済学Ph.D.)、OECD日本政府代表部勤務を経て、1987年調査局海外調査課長、89年内国調査第一課長(90,91年度の経済白書を執筆)、94年調査局長、95年物価局長、96年経済企画審議官、98年より現職
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