出版社内容情報
アカガシラカラスバト。この国指定天然記念物で絶滅危惧種の美しい幻の鳥を絶滅の危機から救おうとする小笠原住民の10年の記録 「生息数は小笠原全体で30羽程度とみられている」と報じられたアカガシラカラスバト。この国指定天然記念物で絶滅危惧種の美しい幻の鳥は、人間が持ち込んで野生化したノネコなどによって絶滅の淵に追い込まれていた。
そのことを知った小笠原の野生動物研究者らが起ち上がり、住民、獣医師、行政そして国を巻き込んだ保護活動を推し進め、絶滅の危機から救おうとする物語。
1 絶滅寸前、残りあと四〇羽
その鳥は“幻”だった
生き残りは世界で学校の一クラス分
南一〇〇〇キロ、秘められた自然の島
積み重なる鳥の死体発見
島の中の小さなNPO
カツオドリをくわえたネコの決定的写真
写真が人々を動かし始めた
あの生き残りを見捨てたら「母島が壊れてしまう」
トラネコ、捕まる
ネコの行方を決めた決定的な一言
住民自ら「守る」ために作った柵
「蛇口を締めてください」
小笠原という島の数奇な歴史
紅白の登場
アカガシラカラスバトは、飛ぶ鳥だった
少しずつ分かっていくアカガシラカラスバトの生態
ハトとネコの危険な出会い
アカガシラカラスバトのことを知ろう!
アカガシラカラスバト保全計画づくり国際ワークショップ
住民参加を実現しよう!
「最短二十二年で絶滅」
2 カゴを背負って道なき道を
山のネコ捕獲専門の「ねこ隊」発足!
ねこ隊の一日
母島にも誕生、その名も「ははねこ隊」
「ねこ待合所=ねこまち」の誕生
獣医さんたちの動物医療派遣団
「ねこまち」から東京へ 旅だったネコたち
ネコは外来種問題ではないと彼らは言った
3 幻のハト、あらわる
小笠原・世界自然遺産に登録される
くろぽっぽが海岸に出るわけ
島の人びととアカガシラカラスバトがつながり始めた
南崎にもカツオドリが戻った!
解けていく謎と解けない謎──アカガシラカラスバトの生態
危機一髪が島中で
恐るべきノネコの復活
4本当の共存の形をさがす
あの日から十年
変わりつづけていかなければならないのは私たち
あとがき
参考文献
年表
有川美紀子[アリカワ ミキコ]
著・文・その他
内容説明
生息数は小笠原全体で40羽程度とみられていたアカガシラカラスバト。この国指定天然記念物で絶滅危惧種の美しい幻の鳥は、人間が持ち込んで野生化したノネコなどによって絶滅の淵に追い込まれていた。そのことを知った小笠原の野生動物研究者らが起ち上がり、住民、獣医師、行政そして国を巻き込んだ保護活動を推し進め、絶滅の危機から救おうとする物語。
目次
1 絶滅寸前、残りあと四〇羽(その鳥は“幻”だった;生き残りは世界で学校の一クラス分 ほか)
2 カゴを背負って道なき道を(山のネコ捕獲専門の「ねこ隊」発足!;ねこ隊の一日 ほか)
3 幻のハト、あらわる(小笠原・世界自然遺産に登録される;くろぽっぽが海岸に出るわけ ほか)
4 本当の共存の形をさがす(あの日から十年;変わりつづけていかなければならないのは私たち)
著者等紹介
有川美紀子[アリカワミキコ]
1962年東京生まれ。フリーランス・ライター。テーマとして自然と人の関わりについて取材を続ける。その関係性が見えやすい「島」に惹かれ、国内外60以上の島を巡る中、小笠原と出会い30年に渡り取材を続ける。2009~2010年、母島に住民票を移す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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