小笠原が救った鳥―アカガシラカラスバトと海を越えた777匹のネコ

個数:

小笠原が救った鳥―アカガシラカラスバトと海を越えた777匹のネコ

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ B6判/ページ数 193p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784846118068
  • NDC分類 488.45
  • Cコード C0045

出版社内容情報

アカガシラカラスバト。この国指定天然記念物で絶滅危惧種の美しい幻の鳥を絶滅の危機から救おうとする小笠原住民の10年の記録 「生息数は小笠原全体で30羽程度とみられている」と報じられたアカガシラカラスバト。この国指定天然記念物で絶滅危惧種の美しい幻の鳥は、人間が持ち込んで野生化したノネコなどによって絶滅の淵に追い込まれていた。
そのことを知った小笠原の野生動物研究者らが起ち上がり、住民、獣医師、行政そして国を巻き込んだ保護活動を推し進め、絶滅の危機から救おうとする物語。 

1 絶滅寸前、残りあと四〇羽
 その鳥は“幻”だった
 生き残りは世界で学校の一クラス分
 南一〇〇〇キロ、秘められた自然の島
 積み重なる鳥の死体発見
 島の中の小さなNPO
 カツオドリをくわえたネコの決定的写真
 写真が人々を動かし始めた
 あの生き残りを見捨てたら「母島が壊れてしまう」
 トラネコ、捕まる
 ネコの行方を決めた決定的な一言
 住民自ら「守る」ために作った柵
 「蛇口を締めてください」
 小笠原という島の数奇な歴史
 紅白の登場
 アカガシラカラスバトは、飛ぶ鳥だった
 少しずつ分かっていくアカガシラカラスバトの生態
 ハトとネコの危険な出会い
 アカガシラカラスバトのことを知ろう!
 アカガシラカラスバト保全計画づくり国際ワークショップ
 住民参加を実現しよう!
 「最短二十二年で絶滅」
2 カゴを背負って道なき道を
 山のネコ捕獲専門の「ねこ隊」発足!
 ねこ隊の一日
 母島にも誕生、その名も「ははねこ隊」
 「ねこ待合所=ねこまち」の誕生
 獣医さんたちの動物医療派遣団
 「ねこまち」から東京へ 旅だったネコたち
 ネコは外来種問題ではないと彼らは言った
3 幻のハト、あらわる
 小笠原・世界自然遺産に登録される
 くろぽっぽが海岸に出るわけ
 島の人びととアカガシラカラスバトがつながり始めた
 南崎にもカツオドリが戻った!
 解けていく謎と解けない謎──アカガシラカラスバトの生態
 危機一髪が島中で
 恐るべきノネコの復活
4本当の共存の形をさがす
 あの日から十年
 変わりつづけていかなければならないのは私たち
あとがき
参考文献
年表

有川美紀子[アリカワ ミキコ]
著・文・その他

内容説明

生息数は小笠原全体で40羽程度とみられていたアカガシラカラスバト。この国指定天然記念物で絶滅危惧種の美しい幻の鳥は、人間が持ち込んで野生化したノネコなどによって絶滅の淵に追い込まれていた。そのことを知った小笠原の野生動物研究者らが起ち上がり、住民、獣医師、行政そして国を巻き込んだ保護活動を推し進め、絶滅の危機から救おうとする物語。

目次

1 絶滅寸前、残りあと四〇羽(その鳥は“幻”だった;生き残りは世界で学校の一クラス分 ほか)
2 カゴを背負って道なき道を(山のネコ捕獲専門の「ねこ隊」発足!;ねこ隊の一日 ほか)
3 幻のハト、あらわる(小笠原・世界自然遺産に登録される;くろぽっぽが海岸に出るわけ ほか)
4 本当の共存の形をさがす(あの日から十年;変わりつづけていかなければならないのは私たち)

著者等紹介

有川美紀子[アリカワミキコ]
1962年東京生まれ。フリーランス・ライター。テーマとして自然と人の関わりについて取材を続ける。その関係性が見えやすい「島」に惹かれ、国内外60以上の島を巡る中、小笠原と出会い30年に渡り取材を続ける。2009~2010年、母島に住民票を移す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

57
当時、約40羽しかこの世にいなかったアカガシラカラスバト。天然記念物で絶滅危惧種のこの鳥を補食していたのは、人間の連れてきたネコ。証拠写真が村から環境省へと行政を動かす。ノネコの捕獲によって、真の問題点が明らかになる。外来種の問題ではなく、ネコの命を守る問題でもあったのだ。安楽死させず、本土でネコの里親を探すことになる。海を渡ったネコの多さには驚くが、根気よく取り組んで運動を盛り上げ、本当の環境保護の意味に気づいてがんばった小笠原のNPOの人々には感服。2020/10/08

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

43
小笠原には以前は15種の固有種・亜種がいたが、6種は絶滅した。絶滅危惧種の「アカガシラカラスバト」の原因を調べたら、元々いなかった猫が人間によって連れてこられ、野放しとなり、猫による捕食にて減少している事が分かった。小笠原のNPOの方々、地域、専門家にて猫の捕獲、本土への移動、里親対策を実施し、40匹といわれたアカガシラカラスバトも増えていった。こちらも同様の猫問題が生じている。世界自然遺産登録となったら、より一層考えなければならないだろう。2021/06/17

Sakie

16
ネコの本能である狩りが固有種を絶滅に追い込んでいる、と世界中で問題になっている。元々は猫がいなかった土地に持ち込み、野放しにした人間の責任であり、その対処法が課題だ。本書は小笠原諸島のケース。固有種が減少する要因を検討したところ、やはり猫が大きな要因であり、実際に猫が減れば固有種は増えた。TNRの手法は使えない。捕獲したノラネコ・ノネコを全て内地へ送り、里親を探す。同時に島内の猫の飼い方を改めた。島内・島外、専門家・住民の連携と協力、その熱意努力に頭が下がる。「ネコ問題は外来種問題ではない」の言葉が重い。2019/09/10

フク

5
アカガシラカラスバト。 頭が赤いんだろうけど鳩だか烏だかわからない名前。 ......バード川上が走馬燈みた時のやつだ!ということで借りてみた。2018/09/23

くま

0
小笠原がアカガシラカラスバト復活のために行動した記録を当事者の立場や意見からどのような考えでどのような行動したのかがわかりやすい。特にノネコ対策がメインとして取り上げられている2023/07/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12839891
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品