内容説明
遺伝子組み換え作物のリスク便益の評価方法は、医薬品と同様の手続きを踏むべきだ。こうした疑問に対し、推進側が従来の安全論や食糧問題の解決といった夢物語に終始するのなら、私たちは疑問の投げかけ方を変えてみよう。「遺伝子組み換え作物は、一体誰の利益になるのか」。セラリーニ事件を考える、産業利益と安全性。
目次
第1章 今日の遺伝子組み換え生物(GMO)(GMOとGM作物;評価と審査;経済的な観点)
第2章 どうして遺伝子組み換え作物(GM作物)なのか(DNAが生命を司るというイデオロギー;時代遅れのテクノロジー)
第3章 「セラリーニ事件」(誰もが感じていたが前代未聞の議定事項;組織化された冗長な反応)
第4章 民主主義に照らし合わせてGM作物を考える(審査システムを変革する;審査から決定まで:国民の立場)
付録 セラリーニの実験の概要
著者等紹介
テスタール,ジャック[テスタール,ジャック] [Testart,Jacques]
1939年生まれ。72年にフランス初の牛の胚移植および代理母出産に成功。82年にフランス初のヒトの体外受精に成功。86年には、冷凍受精卵による胚移植、94年に精子注入法による顕微授精にそれぞれフランス初の成功。フランス国立医学研究所(INSERM)の主任研究員などを歴任。フランスにおける生殖医療の第一人者。自然科学だけでなく、政治・経済についても積極的に発言してきた。学術論文以外にも、一般向けのエッセイや小説を多数執筆
林昌宏[ハヤシマサヒロ]
1965年、愛知県生まれ。立命館大学経済学部卒業。翻訳家として多くの話題作を提供(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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