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内容説明
日本のメディアは記者クラブや新聞協会、メディアグループなどがつくり出す「情報カルテル」によって支配されている。この情報カルテルは、報道されるニュースの種類や報道に携わる者の数と構成を制限し、記者と公的取材源との密接な関係をつくり出し、独自報道をする記者とメディアの能力を制限し、政治によって操作・支配されている。その結果、「報道の自由」が事実上制限され、国民は真実を知ることができず、民主社会の発展を阻害しているのである。本書は記者クラブ制度を軸にした情報カルテルの歴史と実態を実証的、批判的に明らかにする。
目次
メディアを取り込む(なぜメディアが問題か;メディアと政治プロセス―関係論的アプローチ ほか)
歴史にみるプレス、政治、市民(先例、新聞と国家の結びつきの確立 ほか)
日本の情報カルテル(競争と排除;規約と制裁を通じた関係の構築 ほか)
網の目の拡大―新聞協会と系列の役割(日本新聞協会;メディア系列 ほか)
なぜ情報カルテルが問題なのか(メディアの喩え;日本の情報カルテルがもたらしたもの ほか)
著者等紹介
フリーマン,ローリー・アン[フリーマン,ローリーアン][Freeman,Laurie Anne]
1957年生まれ。1983年に米国カリフォルニア大学バークレー校で修士号(アジア研究)、1986年に北海道大学法学部で修士号(公法・政治学)、1996年にカリフォルニア大学バークレー校で博士号(政治学)を取得。同大サンタ・バーバラ校で、助教を経て2003年から現在まで准教授(政治学専攻)。幼いころを両親とともに日本で過ごしたことから政治、文化をはじめとする日本への関心興味が深く、たびたび研究のために来日
橋場義之[ハシバタカユキ]
1947年生まれ。1971年早稲田大学第一政治経済学部卒業後、毎日新聞入社。東京本社社会部、地方部、西部本社報道部で記者・デスク業務に携わり、1998年4月より4年間、編集委員として同紙メディア面を担当。2002年4月より上智大学大学文学部新聞学科教授。日本マス・コミュニケーション学会、情報ネットワーク法学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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