出版社内容情報
前警察庁長官が殺された。翌日、その捜査を担当する刑事も殺された。いずれもVXガスが使われており、特捜本部はテロを疑う。だが本部を置いた所轄の梶山署長は、課長の柴に十年前の件との関係を指摘し、「次はお前かも」と言うーー。
封印された過去が全貌を現す時、主人公の静かな怒りが「警察官の本分」を問う!
内容説明
前警察庁長官が殺された。翌日、その捜査を担当する刑事も殺された。いずれもVXガスが使われており、特捜本部はテロを疑う。だが梶山署長は、課長の柴に十年前の件との関係を指摘し「次はお前かも」と言う―。封印された過去が全貌を現す時、静かな怒りが「警察官の本分」を問う!
著者等紹介
芳野林五[ヨシノリンゴ]
脚本家。法政大学社会学部卒。会社員を経て現職。「警察小説大賞」(第1回、第2回)で最終候補となり、本作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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外道皇帝
2
警察官は法に従うのか、それとも法を無視した上司の命令に従うのかどちらが正しいのかという問題がこの小説の主眼。物語もテンポよく進むし署長のキャラもいい。2025/05/30
こはる
0
脚本家さんが手がけた本だけあって、ドラマのようでした。前警察庁長官が殺され、次の日、その捜査担当の刑事も殺される。VXガスが使われ、テロの方向で捜査が始まるが、所轄の梶山署長は十年前の件との関係をさぐりはじめる。場面の切り替えが早く、警察官もたくさん出てきて覚えることが多かった。サクサク話が、進むのであっという間に読めました。2025/01/12