出版社内容情報
ルネサンス人・マキアヴェッリの政治思想の根底に秘匿された〈隅の親石〉としての宗教の機能とは? その宗教観と政治の起源を問う、マキアヴェッリ研究の最前線。
内容説明
ルネサンス人・マキァヴェッリの政治思想の根底に秘匿された“隅の親石”としての宗教の機能とは?その宗教観と政治の起源を問う、マキァヴェッリ研究の最前線。
目次
1 マキァヴェッリ思想における公民的心性の宗教的起源―15世紀フィレンツェの政治文化を背景に
2 統治体・腐敗・回復―人間本性に関するマキァヴェッリの想定
3 マキァヴェッリと原始主義―マキァヴェッリにおける「始まり」の問題
4 『ディスコルシ』の農地法と紛争論―貴族‐平民間の抗争の位置づけを巡る考察
5 ミクロストリアという方法論は思想史研究に応用できるのか―ギンズブルグのマキァヴェッリ研究に対する批判的検討
6 マキァヴェッリからボテーロへ―『国家理性論』と16世紀後半イタリア政治思想の特質
付録 ジョバンニ・ジョバンノ・ポンターノ『君主についてDe Principe』(1490)
著者等紹介
石黒盛久[イシグロモリヒサ]
1963年名古屋市生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科史学専攻課程修了。博士(文学)。現在、金沢大学人間社会学域国際学系教授。専攻は西洋史学
鹿子生浩輝[カコオヒロキ]
1971年生まれ。九州大学法学研究科博士課程修了。博士(法学)。東北大法学研究科教授。専攻は西洋政治思想史
厚見恵一郎[アツミケイイチロウ]
1967年東京都生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程退学。博士(政治学)。早稲田大学社会科学総合学術院教授。専攻は西洋政治思想史・政治哲学
横尾祐樹[ヨコオユウキ]
1994年生まれ。専門は西洋政治思想史。政治哲学。2024年現在早稲田大学政治経済学部助手、フィレンツェ大学客員研究員。主要業績として、「レオナルド・ブルーニにおけるプラトン受容と祖国への義務履行:応酬性・霊魂不滅・徳の教育:政治思想学会研究奨励賞受賞論文」、『政治思想研究=The Japanese journal of political thought』/政治思想学会編(21)196‐225 2021年5月
村木数鷹[ムラキカズタカ]
1994年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程。専門は政治学史(西洋政治思想史)。2022年9月から1年間、ピサ高等師範学校とローマ第三大学にて在外研究(イタリア政府奨学金奨学生)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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