出版社内容情報
捨て子騒動に悩む美しい未亡人を救うため捜査に乗り出した名探偵ネロ・ウルフと助手のアーチー。二人の行方に待ち受ける事件とは……。家族問題に切り込んだシリーズ後期の傑作を初邦訳!
内容説明
世界一赤ん坊が苦手な探偵ネロ・ウルフと、世界一女性が得意な助手アーチー・グッドウィンが、捨て子に悩める美しい未亡人を救うため捜査に乗り出す。二人を待ち受ける事件とは…。家族問題に切り込んだシリーズ後期の傑作を初邦訳!
著者等紹介
スタウト,レックス[スタウト,レックス] [Stout,Rex]
本名レックス・トッドハンター・スタウト。1886年、アメリカ、インディアナ州ノーブルズヴィル生まれ。数多くの職を経て専業作家となり、1958年にはアメリカ探偵作家クラブの会長を務めた。59年にアメリカ探偵作家クラブ巨匠賞、69年には英国推理作家協会シルバー・ダガー賞を受賞している。1975年死去
鬼頭玲子[キトウレイコ]
藤女子大学文学部英文学科卒業。インターカレッジ札幌在籍。札幌市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
19
ネロ・ウルフもの。アーチーとウルフのコンビが楽しくて読んでいるシリーズで、今回もこの安定感!という感じで楽しめました。登場人物のいかにもなやりとりや台詞、時代性が良いのです。このまま続けて読みたいです。2024/09/26
星落秋風五丈原
18
赤ちゃんの父親判定をして欲しいなんて依頼を持ち込まれたネロ・ウルフ。自分の意思ではありませんが家を飛び出すことに。アーチ―の軽口がよい。2024/03/26
翠埜もぐら
17
例のごとく事件を調査中に殺人が起こり、アーチ・グットウィン君が容疑者となってネロ・ウルフが頑張って犯人を見つけ出す。と言ういつものパターンなんですが、趣が違うのはアーチー君があっさり依頼人と出来ちゃったと言うところでしょうか。1963年の作品で倫理観が初期作品と違ってきてるのかしら。乳母車に仕掛けるカメラとか小道具は面白かったのですが、特に盛り上がりもなく平凡な感じでした。しかし今回文章があちこち飛んだり端折ったりされていて、訳に全くなじめませんでした。同じ訳者でも今までは気にならなかったんだけどな。2024/09/18
よだみな
3
安定のネロ・ウルフ。溺愛しているので今後も購入しますが、できれば時系列に出版してほしいんですけど2024/03/20
うさえ
2
アーチーの語りの中で、時系列がかなり頻繁に入れ替わるので、何度か途中で読み直して確認した。そもそも、含みをもつセリフだったり,洒落たやり取りだったり、前後を参照していったん考えてから納得する会話も多い。でも、そこが楽しい。読み終わるまでの時間を、少しでも長くしたいのかもしれない。今回も、真犯人当たらなかったけど、それもまた嬉しい。「家族問題に切り込んだ」と紹介されていたが、その点はどうかな。ただし、アーチー自身の家族問題に発展する要素はあり。鬼頭氏の次回訳、切に待たれる。2024/08/20