論創ノンフィクション<br> インティマシー・コーディネーター―正義の味方じゃないけれど

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インティマシー・コーディネーター―正義の味方じゃないけれど

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  • サイズ 46判/ページ数 248p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784846022709
  • NDC分類 778.4
  • Cコード C0036

出版社内容情報

俳優がより演じやすく。監督がより演出しやすく。日本では数人しか従事していないインティマシー・コーディネーター。出演する側と制作する側のあいだに入り、おもに映画やドラマの性的シーンの内容について調整する。どんな人が従事し、その仕事の詳細とは。

内容説明

俳優が演じやすく。監督がより演出しやすく。日本では数人しか従事していないインティマシー・コーディネーター。出演する側と制作する側のあいだに入り、おもに映画やドラマの性的シーンの内容について調整する。その仕事の詳細とは。そして、どんな人がいかなる思いで取り組んでいるのか?

目次

1 紆余曲折―インティマシー・コーディネーター以前(トム・クルーズに魅せられて―アイルランド留学;芸術の都、プラハへ;悪戦苦闘の末、ロケ・コーディネーターに;職場の体制への疑問からフリーランスに;インティマシー・コーディネーターへの架け橋となった突然の休業とコロナ禍)
2 インティマシー・コーディネーターの仕事とは(インティマシー・コーディネーターの現場と仕事の流れ;“正義の味方”ではない;変化していく現場;システム不全の日本;インティマシー・コーディネーターをめぐるその他の問題点)
3 広がる問題意識と将来への展望(ジェンダー問題との交錯;思考停止を促す現場での闘い;日本社会が放つ見えない圧力;インティマシー・コーディネーターの未来は?)

著者等紹介

西山ももこ[ニシヤマモモコ]
1979年、東京生まれ。インティマシー・コーディネーター、ロケ・コーディネーター、プロデューサー。高校からカレッジ卒業まで、アイルランドのダブリンで学生生活を送る。その後、チェコのプラハ芸術アカデミーに留学。2009年からは日本でアフリカ専門のコーディネート会社にて経験を積み、2016年よりフリーランスに転向。月1~2回のペースでアフリカ、欧米、アジアでの海外ロケだけでなく、国内でのロケ、また国内外のイベント制作に携わる。2020年にインティマシー・コーディネーターの資格を取得。ほかにハラスメント相談員、ハラスメントカウンセラー、国際ボディランゲージ協会認定講師、アンコンシャスバイアス研究所認定トレーナーなどの資格も保持(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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パトラッシュ

128
昭和の頃は映画やドラマの撮影現場で女優を脱がせることのできる監督が評価されていた。完全な男性優位社会であった映画界の空気だろうが、今時そんな人はやっていけず代わりに登場したのがインティマシー・コーディネーター(IC)というわけだ。映像での性描写を全員が納得して行わせる専門職が必要とされるほど時代は変わったのか。しかし未だに変化に対応できず、古い考え方に執着する人が絶えないらしい。相手の考えを尊重したり同意を得るのは面倒だが、その軋轢を少しでも解消するためICの存在が不可欠になった世の変遷を痛感させられる。2024/06/22

空のかなた

19
映画「先生の白い嘘」で話題になったインティマシー・コーディネーター(IC)とは何かだけではなく、西山さんの仕事への姿勢が理解できる。正義の味方として役者を守る存在ではなく、作品をより良いものになるためにあらゆる角度から俯瞰し関わっていく、と。「見せなくてもよい身体の場所は最大限隠す」「撮影時は最小人数しか立ち合わせない」「なにが嫌なのかふわっと聞かずに具体的に確認し合う」、昔ながらの現場の悪習(パワーバランス、報酬の曖昧さ、監督への忖度)が根強い現実を踏まえて、この先の展望とICの可能性で締めくくられる。2024/08/31

練りようかん

12
仕事の実態や現場の立ち位置、資格取得の過程に興味を抱いた。映像業界で働きパワーバランスの歪さにおかしいと気づくのが時間かかったこと、特有の事情がご自身の痛みとともに綴られていて、NOと言える訓練をしてきていない、前回OKなら今回もだろうという前提があるという指摘に仕事でも性的な部分でもとても頷けた。監視役じゃない。誤認識が印象的でアクション・シーンとの類似性に気づけたのが収穫。指導の先生は当たり前の存在だが、ICが今後そうなっていけばいいなと思った。誰しも調整役になることはある。勉強になって良かった。2025/01/17

夕暮

10
インティマシーコーディネーターという役割を耳にするようになって数年、いったいどんなお仕事なのかどんな資格なのかいろいろ気になり読んでみた。西山さんの今までのキャリアやロケコーディネーターというお仕事についても興味深く読んだ。 ICという役割を知ってから、映像作品をみていて、性的なシーンがあるとちゃんと雇ったのかな?とエンドロールを見るようになった。とかく必然じゃないヌードシーンも少なくないので。話題のポジションで日本に2名だけ(この時点で)という状況でも、西山さんの視点は冷静で現実的なところが良かった。2025/01/10

ちゃむん

7
ニュースなどで存在知ってさらっと知りたいというようなタイパ重視の方には1章の著者の経歴の文量が多く不満があるかもしれません。ただICという仕事が生まれた背景等を考えると慣習ガチガチ日本で育った人が理想や意欲だけでやれる仕事だと思うなと優しく諭しているような感じがしました。筆者の世界で過ごした経験、ハラスメント過多の職場、チャレンジと切り込んでいく姿勢が超人めいていて、そんな人がやれるような過酷で繊細な仕事です。いるのが当然の存在になってほしいけれど素養やカリキュラムで一定の水準が保たれる職であってほしいな2024/12/05

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