出版社内容情報
舞踏の創始者・土方巽の最期の弟子が、土方の言葉とともに徹底的に探る舞踏の思想。舞踊批評家協会賞受賞、国際的に活躍する舞踏家が、「舞踏とは何か」を呈示しつつ、自らの舞踏譜とともに新たな舞踏の世界を開く。
目次
先生、いまも溺れています、ひどくゆっくりと
空っぽの体
帰ル
舞踏とは何か
「オイッ、火の玉、どうしたっ」
舞踏譜
著者等紹介
正朔[セイサク]
舞踏家。1956(昭和31)年5月23日、福島県郡山に生まれる。県立安積高等学校卒後、美容師となる。1984年より土方巽に師事、『東北歌舞伎計画2/4』に出演。師の死後、団員により結成された白桃房に1996年まで在籍し、白桃房公演の主要作品に出演する。同時に研究生たちを組織し、舞踏カンパニー「グノーム」を主宰。1988年、郡司正勝氏により「正朔」と命名される。その後、ソロ活動を中心にコンテンポラリーダンス、演劇への客演、演出補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
27
夫の知人ダンサーが一緒に踊っている舞踏家とのこと。土方の思い出などがとても暖かい文章で綴られています。夫は特に巻末の彼が出会ってきたダンサーらの思い出が描かれている部分をたのしんでいました。よく共演していた石出さん。尊敬していた室伏さん。あっかるい玉野さん。オーストラリアでであったゆりさん。日本が学ぼうとしない、けれども日本を代表する身体表現のひとつである舞踏。もっと認知度が上がればいいな、と思います。…関係ないけど彼が賞を取った時の写真に娘の通っていたバレエ教室で教えていたゆうま先生がいておかしかった。2022/06/09