内容説明
快適な生活と蘭を守るため、決死の覚悟で出掛ける安楽椅子探偵ウルフを外出先で待ち受ける災難とは…。
著者等紹介
スタウト,レックス[スタウト,レックス] [Stout,Rex]
本名レックス・トッドハンター・スタウト。1886年、アメリカ、インディアナ州ノーブルズヴィル生まれ。1906年から二年間、アメリカ海軍に下士官として所属した。数多くの職を経て専業作家となり、58年にはアメリカ探偵作家クラブの会長を務めた。59年にアメリカ探偵作家クラブ巨匠賞、69年には英国推理作家協会シルバー・ダガー賞を受賞している。1975年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くさてる
15
いや本当に災難だね、ウルフ!といった内容で楽しく読みました。あのウルフがこんなに外出してるだけでも信じがたくまた面白い。そしていつも変わらない、アーチーの明るくナチュラルにイケメンで陽キャラな感じがいいんですよね。謎解き云々も面白いんですが、どちらかと言うとそっち主体で楽しみました。2022/06/06
翠埜もぐら
10
引きこもりが売り物のはずのネロ・ウルフ外出編。「次の証人」では証言台から逃げ出したために、警察をかわすためお家に帰れず自らうろうろして回ります。なんかこっちが不安になってきました。早く褐色砂岩のお家に帰ってほしい。相変わらず三作ともトリックはほとんどなく犯人の機会と動機に絞って犯人探し。中編でありながら中身が何となく薄く感じるのは訳が私と合わなかったからでしょうか。グッドウィン君もウルフが自らうろつきまわるため影が薄くなってしまいました。やっぱり早川ミステリで長編を探そっと。2021/08/06
Naoko Takemoto
9
『死への扉』『次の証人』『ロデオ殺人事件』の三編。ネロ・ウルフはミステリチャンネルでチラ見した程度だが、ポアロとはまた違った凝り性タイプのおデブ探偵。超グルメで蘭の愛好家、変なやっちゃなと思いながら活字を手にしたが、語り兼活躍してるのは助手のアーチーやん。しかもロデオ殺人事件は意味不明(読み方が悪いのか)、『死への扉』は楽しめました。とにかく、生牡蠣を羨ましいぐらい食べ過ぎのネロ・ウルフ。2021/07/25
りふりヴ
6
蘭と素晴らしい料理のためなら外出するウルフ そんなまたと無い機会を災難が放っておくわけがない まあ女性や外出が嫌いというならばそれらを絡めれば面白くなるわけでして2023/08/21
青縁眼鏡
5
楽しい短編集。2021/11/30